狂熱の孤独|MOVIE WALKER PRESS
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狂熱の孤独

1954年10月29日公開
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「奇蹟は一度しか起らない」のイヴ・アレグレが脚色監督した仏墨合作の一九五三年映画で、メキシコの一漁村に住む世をはかなんだ若いフランス男と、気品あるフランス婦人との恋愛を、実存主義的な手法で描くもの。ジャン・オーランシュのオリジナル・ストーリーは、J・P・サルトルの小説『チフス』を土台にかかれた。台詞担当はジャン・オーランシュ(「青い麦」)とジャン・クルウゾーである。撮影はメキシコのアレックス・フィリップス、音楽は「愛情の瞬間」のポール・ミスラキ。「愛憎の瞬間」のミシェル・モルガンと「夜ごとの美女」のジェラール・フィリップが主演し、メキシコからカルロス・ロペス・モクテスマとヴィクトル・マヌエル・メンドーサが共演、ほか、ミシェル・コルドゥ、アンドレ・トフェルらが出演している。この映画は一九五三年ヴェニス映画祭で優秀作品賞を得た。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

メキシコ、一漁村。フランス人ジョルジュ(ジェラール・フィリップ)はかつて医者だったが、妻の出産の時処置を誤って死なせてからは酒と女に身を崩し、酒場で馬鹿踊りを踊って乞食のような生活をしていた。この町へ休暇旅行に来たフランス人トムが突然吐気に苦しみ、メキシコ人の医者は伝染性の脳脊髄膜炎と診断し直ちにトムを隔離したが死んでしまった。一人異郷に残されたのはトムの妻ネリィ(ミシェル・モルガン)。持金はいつの間にか盗まれ、帰るに帰れない始末だった。医者の許へワクチンが届けられ、最初にネリイがジョルジュに支えられて腰椎注射をうけた。ジョルジュは注射をうけようとしなかった。トムの葬式の日、第二の患者が発生し、教会の聖器庫が臨時の隔離病棟にあてられた。ネリイは村でただ一軒のホテルに泊っていたが、主人のドン・ロドリゴは彼女に露骨な好意をみせた。ジョルジュは、久しぶりにネリイのような美しいパリ女を見、忘れていた感情のよみがえってくるのを感じていた。疫病はひろがる一方で、患者は聖器庫からあふれた。汽車の乗客中にも患者が出て、交通は遮断寸前にあった。ネリイは復活祭の前日、現在の心境を懺悔した。夫の死を悲しむ気にはなれず、これからの生活が気にかかること、ジョルジュに心を惹かれることもつけ加えて--。一方ジョルジュは患者の世話に打ちこんでいた。ネリイがジョルジュに靴を買ってやったことから、嫉妬したドン・ロドリゴが彼女に挑んだ。ネリイはロドリゴの手を逃れてジョルジュが神妙に働いている浜辺へかけつけた。そして二人はしっかり抱合った。

作品データ

原題
Les Orgueilleux
製作年
1953年
製作国
フランス メキシコ
配給
東和

[c]キネマ旬報社

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