アントニオ・サバト
Miquel
マリオ・アメンドラ、ブルーノ・コルブッチ、フェルナンド・ディ・レオ、ドメニコ・パオレラの共同脚本を、「海賊旗を上げろ」のドメニコ・パオレラが監督したアクション。撮影は「ドクター・コネリー キッド・ブラザー作戦」のアレハンドロ・ウローア(アレクサンダー・ウローア)と、クランニ・ベルガニーニ、音楽はウィリー・ブレッツァが担当した。出演は「グラン・プリ」のアントニオ・サバト、「OK牧場の決闘」のジョン・アイアランド、「地獄から来たプロガンマン」のフェルナンド・サンチョ、「つむじ風のキッド」のグロリア・ミランド。製作は「無敵の斗士」のイタロ・ジンガレリ。イーストマンカラー、デルタビジョン。
ミグエル(A・サバト)はコヨーテ(F・サンチョ)の下で砂金採取をしていたが、将来は彫刻家として身を立てたいと考えている若者。そしていよいよ、ニューヨークに出る決心をし銀行に預金をおろしに行くと、銀行はクーパーとモクソンの二人組に襲撃されている最中。金庫の金をさらって逃げる二人をミグエルは追跡した。途中二人は仲間割れし、クーパーだけが金を持って逃げた。馬車を待伏せたミグエルは、クーパーから彼の貯金額だけを取り戻したが、その様子をみていた老人の密告で捕えられてしまった。同じ牢に入れられた二人は、なぜか不思議に好意を感じあった。クーパーは賞金のかかったお尋ね者。長い放浪の生活で娘の顔さえ知らない男だが、獄中では、いつも妻子の行く末を案じていた。数日後、ミグエルは釈放され、クーパーは終身刑を言い渡された。ミグエルは、クーパーに信頼された通り、早速、彼の家族の様子を見に行ったが、妻のマリアは、モクソンに脅迫されており、何も語ってはくれなかった。七ヵ月後、クーパーは脱獄した。その頃モクンン一味は町で暴虐の限りをつくしていた。ミグエルも襲われたが逆襲し、逃げおくれた一味の若い娘を助けてやった。その娘こそ彼らに捕われていたクーパーの一人娘ファナだったのである。そうとは知らぬミグエルは彼女の落していったペンダントを保管しておいた。その後、ミグエルの所へクーパーがやってきた。ペンダントを見た彼は、ミグエルが裏切ったと誤解し、後を追った。だがしかしミグエルはモクソン一味に捕われ、拷問を受けた。介抱するファナ。そこへクーパーが現われた。親子の名のりこそしていないが、娘ファナの話で誤解もとけ、妻子をいじめたモクソン一味と対決するためクーパーは出かけた。激戦のすえ、一味は壊滅。だがクーパーはモクソンと決闘を演じて相打ちに倒れ、娘ファナをミグエルに託して、父と名乗らずに死んでいくのだった。
Miquel
Cooper
Coyote
Juana
Moxon
Maria
監督、脚本
脚本
脚本
脚本
製作
撮影
撮影
音楽
[c]キネマ旬報社