アクセル・ホドロフスキー
Fenix
連続殺人に手を染める青年の異常心理をオカルト・タッチで描く。エグゼクティヴ・プロデューサーはアンゲロ・イアコノとルネ・カルドナ・ジュニア、製作はクラウディオ・アルジェント、監督は「ホーリー・マウンテン」のアレハンドロ・ホドロフスキー、原案・脚本はA・ホドロフスキーとロベルト・レオーニ、共同脚本はアルジェント、撮影はダニエレ・ナヌッツィ、音楽はサイモン・ボスウェルが担当。出演はアクセル・ホドロフスキー、ガイ・ストックウェルほか。
メキシコ・シティのグリンゴ・サーカスの団長オルゴ(ガイ・ストックウェル)と妻コンチャ(ブランカ・グエッラ)の一人息子フェニックス(アダン・ホドロフスキー)は、感受性の豊かな少年だった。彼は、刺青の女(セルマ・ティゾー)が連れている聾唖の少女アルマに好意をよせていたが、ある夜オルゴと刺青の女との浮気を目撃したコンチャは、夫の下腹部に硫酸をかけ、激怒した彼は妻の両腕をナイフで切り落とし、自らも喉をかききって自殺して果てる、という事件が起きた。刺青の女はアルマを連れて逃げ、現場に残されたフェニックスはショックのあまり精神病院に送り込まれた。やがて成長したフェニックス(アクセル・ホドロフスキー)は、母に呼び出されるまま脱走するように施設を抜け出し、コンチャの心とフェニックスの腕が一体となって動く奇妙な一心同体芸を身につけ舞台に立つようになる。ある夜、フェニックスはカーニヴァルであの刺青女を見つけ、彼女を殺害する。しかしそれはコンチャの意志によるもので、以後フェリックスは心ならずも、自分に近づく女たちを母の意志の下、殺してゆくようになる。そんなある夜、フェニックスの前に美しく成長したアルマ(サブリナ・デニスン)が姿を現わし、母の呪縛を解くことに成功したフェリックスはコンチャを殺す。しかし我に返った時、そこに横たわっていたのは、一体の腕のない人形だった。フェリックスはアルマに守られ、屋敷を囲む警官の前に足を踏み出すのだった。
Fenix
Orgo
Concha
Tattooed Woman
Alma
Young Fenix
監督、脚本、原案
脚本、製作
脚本、原案
製作総指揮
製作総指揮
撮影
音楽
編集
字幕
[c]キネマ旬報社