マルーシュカ・デートメルス
Vicky
ドイツの作家E・カザリングの「南斜面」を原作に、第一次世界大戦前夜、崩れつつあるブルジョワ家庭の中で愛に生きる男女の姿を描く文芸ロマン。製作はアリエル・ゼイトゥン、監督は長年クロード・ルルーシュの助監督を務めたダニエル・ヴィーニュ、脚本・台詞はコロ・タヴェルニエ・オヘイガン、撮影はアンドレ・ネオが担当。出演はマルーシュカ・デートメルス、レミー・マルタンほか。
一九一四年、夏。アドリアン(レミー・マルタン)は士官学校で挫折し、それを退役軍人である父ガストン(ジャン・クロード・ブリアリ)に隠すため借り物の軍服で帰郷する。古い因習に縛られた家庭、そんな中でアドリアンは離婚経験をもつ奔放な年上の女性ヴィッキー(マルーシュカ・デートメルス)にひかれてゆく。しかし、ヴィッキーにラテン語を教えるセバスチャンもまた彼女に秘かに思いを寄せていたのだった。アドリアンは帰郷前にした決闘の約束の前日、ヴィッキーに思いを打ち明け二人は結ばれる。そして決闘の当日。弾は服をかすめアドリアンは命拾いをし、ヴィッキーと抱きしめあうが、その時セバスチャンの自殺を告げる銃声が聞こえる。彼の死に責任を感じたヴィッキーはアドリアンに別れを告げ去る。二年後、戦争で片足を失ったアドリアンのもとに再びヴィッキーが現れ、二人はあの夏の思いを確認し、共に生きることを誓うのだった。
監督
脚本
原作
製作
撮影
音楽
字幕
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