季節のはざまで:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
季節のはざまで
季節のはざまで
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季節のはざまで

1993年7月10日公開、92分
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スイス山中にある古いホテルで育った男の少年時代の思い出を描く回想譚。監督は「デジャヴュ」のダニエル・シュミット。製作はマルセル・ホーン。脚本は、シュミット監督自身の少年時代の記憶を基に、シュミットとマルタン・シュテールが共同で執筆した。二人は「デジャヴュ」でもコンビを組んでいる。撮影はシュミットの全長編を手がけ、「五月のミル」なども撮っているレナート・ベルタ。音楽は「別れの朝(1983)」のペール・ラーベンが担当。出演は「家族生活」のサミー・フレー、「ラ・パロマ」のイングリッド・カーフェン、「ガーターベルトの夜」のアリエル・ドンバール、「ZOO」のアンドレア・フェレオル、「ハイヒール」のマリサ・パレデス、「恋愛小説ができるまで」のモーリス・ガレル、「チャーリー」のジェラルディン・チャップリン、フェデリコ・フェリーニ監督の妹でアマチュア劇団出身のマリア・マッダレーナ・フェリーニ、故ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督作品の常連出身者で、近年はアメリカでB級映画監督として活躍するウリ・ロンメルなど。また主人公ヴァランタン少年を演じるカルロス・デヴェーザは、本作が撮影されたポルトガルのホテルのある村でシュミットにスカウトされた。デジタルリマスター版が2024年3月8日より劇場公開。

ストーリー

スイスの山中。取り壊しの決まった古いホテルに、ここで少年時代を過ごしたヴァランタン(サミー・フレー)がやって来る。今は無人となったホテルの中を歩きながら、ヴァランタンは懐かしい記憶の数々を想う……。ヴァランタン少年(カルロス・デヴェーザ)にとって“世界一の美女”であるアニタ・ステュデール夫人(アリエル・ドンバール)はホテルの常連客で、テニスのコーチやエレベーター係、ホテルの客と浮き名を流している。夜ごとバーで演奏するピアノ弾きマックス(ディーター・マイアー)と歌手リロ(イングリッド・カーフェン)のコンビ。マリーニ教授(ウリ・ロンメル)の怪しげなマジック・ショー。売店のガブリエル嬢(アンドレア・フェレオル)はミッキーマウスの最新コミックスをヴァランタンに渡してくれる。そして素晴らしく魅力的なこのホテルを経営する祖父母。おばあちゃん(マリア・マッダレーナ・フェリーニ)の語る昔話の数々。ロシアの外務大臣と誤ってパリの下着屋を射殺してしまったアナーキストの女(ジェラルディン・チャップリン)。そして若き日のおじいちゃん(モーリス・ガレル)が大女優サラ・ベルナール(マリサ・パレデス)に愛された話。そのおじいちゃんは目がよく見えなくなっていたが、常連はもとより、久しぶりの客までその歩き方で見分けることができた。そしてシーズンが終わり、客たちが姿を消すと、ヴァランタンら一家は屋根裏部屋から階下の大部屋に移動していった……。階段を上り、部屋に入ったヴァランタンは、窓のむこうに青い空と青い海の幻を見るのだった。

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作品データ

原題
Hors Saison
製作年
1992年
製作国
スイス ドイツ フランス
配給
シネセゾン
初公開日
1993年7月10日
上映時間
92分
製作会社
T&C・フィルム・プロ=メトロポリス・フィルム・プロ=ピエール・グリース・プロ


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