チョウ・ユンファ
殺人王(ピン)
かつて“殺人王”と呼ばれた過去を持つ男が、運命のいたずらで再び流血の世界へと戻るまでを描くアクションロマン。主演は“亜州影帝”こと香港一の大スター、「ゴッド・ギャンブラー 完結編」のチョウ・ユンファで、「男たちの挽歌」シリーズでコンビを組んだ、ジョン・ウーの製作のもと、今回は原案にも名を連ねた。監督・脚本・原案(ユンファと共同)はテレビ界出身で、映画は『アンディ・ラウ/獅子よ眠れ』(V)の脚本をつとめたワイ・カーファイで、本作が監督デビュー作となった。撮影は「ドラゴン・イン新龍門客棧」のウォン・ウィンハン、音楽はウォン・カーチンとヘルシー・プーン、美術は「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」のユー・チュンマンと「恋する惑星 CHUNGKING EXPRESS」のヤウ・ワンミン、編集は「悪漢探偵」のトニー・チョウと「君さえいれば 金枝玉葉」のチャン・キーポップ、アクション指導は「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」シリーズのマ・ヨクシン、衣装は「君さえいれば 金枝玉葉」のン・リローがそれぞれ担当。共演は「風の輝く朝に」「野獣特捜隊」のイップ・トン、「ラスト・ブラッド 修羅を追え」のチン・ホウのほか、「ゴッド・ギャンブラー 完結編」「恋人たちの食卓」のン・シンリンが友情出演。
30年代、中国は上海郊外。ホテル「和平飯店」は何人たりと闘争を禁じられた場所で、触れられたくない過去を持つ者たちのたまり場。主人のピン(チョウ・ユンファ)は、10年前上海で200人ものギャングを皆殺しにして“殺人王”と怖れられた伝説の男だった。ある日、マン(イップ・トン)と名乗る女がホテルを訪れる。馬賊に追われる彼女は、ピンの別れた妻と嘘をついたのを皮切りにホテルに居座り、傍若無人に振る舞い、ピンを怒らせる。ピンはマンを追って現れた馬賊を率いるギャングの首魁ムン(チン・ホウ)に彼女を一度は引き渡そうとするが、ギャングらの挑発的な態度と暴行を受けるマンの姿を見て、再び武器をとり、彼女を奪いかえす。やがて匿う間に、ピンはマンに亡き妻(ン・シンリン)の面影を見いだし、二人は愛し会う仲に。しかし再び襲撃をかけてきたムンたちからホテルの客を守るため、ピンはマンを汽車に乗せる。ムン率いるギャングとの戦いは、ピンの獅子奮迅の活躍でことなきを得るが、これがきっかけで「和平飯店」での平穏な生活は崩れたとみた客たちは皆そこを去ってしまう。残ったのは戻ってきたマンとピンの二人だけとなり、ピンはムンとの最後の対決にうってでる。ムンはかつてピンが殺戮したギャングたちの生き残りで、最初から彼はピンが標的だったのだ。死闘の末、ムンを倒したものの、傷つき力尽きた“殺人王”の姿は、マンに連れられていずこへともなく消えて、「和平飯店」もまた伝説となるのだった。
監督、脚本、原案
原案
製作
撮影
音楽
音楽
美術
美術
編集
編集
衣装デザイン
武術指導
字幕
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