べにおしろい 紅粉:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
べにおしろい 紅粉
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べにおしろい 紅粉

1995年4月1日公開、文芸
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中国共産党による人民政府成立黎明期、権力によって強制的に解放された娼婦たちのその後の生きざまを描いた文芸作品。監督はガルシア・マルケスの『予告された殺人の記録』を翻案・映画化した「血祭りの朝」がナント映画祭グランプリなどで高い評価を受けた注目の女性監督、李少紅。原作はチャン・イーモウによる映画化でも知られる『紅夢』の蘇童。脚本は彼と監督の李の共同。撮影は李の夫で、彼女の「血祭りの朝」、前作“四十不惑”も手掛けた曾念平。主演の王姫はテレビドラマ『ニューヨークの北京人』(日本では未放映)で一世を風靡したスター、共演の王志文は映画・テレビの人気俳優、何賽飛は「紅夢」で第三夫人役を好演した女優。95年ベルリン映画祭銀熊賞受賞。

ストーリー

1950年。江南地方の小都市。成立間もない人民政府は矢継ぎ早に社会変革を試みていた。-その朝突然、町の全ての娼館は解放軍によって封鎖され、喜紅楼の娼伎秋儀(王姫)と妹分の小咢(何賽飛)は労働改造所に収容された。秋儀はすきを見て逃亡、なじみ客の金持ちの若旦那老浦(王志文)の元へ身を寄せ、新婚夫婦のように仲睦まじい生活を送ったが、やがて姑との折り合いが悪くなり家を出る羽目に。行き場を失った彼女は尼寺へと赴く。一方、逃げ損ねた小咢は、施設を卒業こそ出来たが、工場での集団労働が肌に合わず、自殺未遂など問題を起こし続けていた。ある日、小咢は老浦と再会、共通の頼り人を失った2人はいつしか深い仲となり、妊娠した小咢は彼の元へ嫁いだ。しかし、人民政府により、地主だった老浦の家の財産は没収され、忽ち貧困な生活の毎日が訪れる。あてがはずれた小咢は工場に会計係として勤め出した老浦と諍いを繰り返すようになった。やがて子も生まれ、ますます苦しくなった日々の生活に耐え兼ね、老浦は工場の金を横領する。さて、老浦の子を妊娠していたため尼寺を追い出され、父親の死で実家に戻った秋儀はいとこに言われるままに茶館の老人との結婚に踏み切った。一方、横領で検挙された老浦は釈放はされたが、元地主のなれの果てと人々に嘲笑され、卑屈になった彼は馬鹿踊りなど屈辱的な振る舞いもむしろ喜んでやるようになってしまっていた。やがて二人は再会したが、結局結ばれることもなく別れるのだった。

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作品データ

原題
Blush 紅粉
製作年
1994年
製作国
香港 中国
配給
TJC東光徳間
初公開日
1995年4月1日
製作会社
香港大洋影業有限公司(香港)=北京映画製作所(中国)
ジャンル
文芸


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