海津亮介
タケル(レッドマスク)
地上壊滅に利用されようとする半魚人を救出するマスクマンの活躍を描く。原作は八手三郎、脚本は「超新星フラッシュマン 大逆転! タイタンボーイ!!」の曽田博久、監督は長石多可男、撮影は「超新星フラッシュマン」の、いのくままさおがそれぞれ担当。「東映まんがまつり」の1本として公開。
地底には人間の涙が大地にしみこみ、何千年何万年もかかってその涙が集まってできた“涙の海”がある。その涙の海にしか住めない半魚人レライは地帝王子イガムに恋をした。イガムに頼まれたレライは、涙の海から上がると人間の娘の姿になって美しい歌を唄った。ところがその歌に地帝獣ホーンドグラーがハーモニーを加えるとレライの歌声は強力な超音波となって地上に大地震を起こした。レライはホーンドグラーとイガムに利用されているのだ。このことを知ったタケルがレライを説得するが彼女は騙されていることを信じようとはしなかった。だが、イガムは涙の海を消してしまい、海へ戻してほしければ唄い続けろと脅すのだった。わが身を嘆きつつ唄うレライ。地上はさらに恐ろしい音楽地震に襲われた。レッドマスクはレライを救出、本当の海へ連れていった。海へ入ったレライは美しい半魚人に戻ると、波の彼方に消えていった。