石橋蓮司
熊井功
突然、ゲリラに誘拐された一人のサラリーマンの非哀をブラックユーモアで描く。脚本・監督は「ニュー・ジャック&ベティ」の沖島勲で、撮影は「泪橋」の大津幸四郎がそれぞれ担当。
中年の営業マン・熊井功は、研修会に出席するため、東北地方に出張するところだったが、途中落石事故によって足止めをくらってしまい、仕方なくその晩は、山中の温泉旅館で一泊することになった。翌朝、山道を歩いていた熊井は、山奥から聞こえてくる妙な爆裂音に気付く。そして、その音に近寄っていった時、突然、完全武装した若者に拉致されてしまう。彼は、山中に巣くうゲリラの一味で、その本隊は、眼下の機動隊と銃撃機の真最中だったのだ。その夜、熊井はゲリラの隊長から、自分が人質として捕まっていることを聞かされる。しかし、見かけによらず心の優しい彼らに、いつしか熊井は、親しみさえ覚えてしまうのだった。翌朝、隊長達に呼ばれた熊井は、身代金の交渉の経過を説明され、彼の妻が、全然取り合ってくれないことを知らされる。絶望的になる熊井だったが、結局、会社が身代金を立て替えるという形で釈放されたのだった。家に帰った熊井は、その事を妻に問い質そうとするがかわされてしまい、妻に対する疑念に悩まされてしまうのだった。そして、疲れを癒す間もなく、出張を命じられた熊井は、再び東北地方に出かけていく。その列車の窓から爆弾の飛び交う山に向けて、熊井は「ガンバレヨーッ!」と叫ぶのだった。
熊井功
熊井玲子
ゲリラ隊長
ゲリラ副隊長
ゲリラ隊員1
ゲリラ隊員2
ゲリラ隊員3
ゲリラ隊員4
ゲリラ隊員5
見張り隊員
女隊員
百姓
女性乗客
車掌
番頭
飲み屋の女
飲み屋の女
部長の声
監督、脚本
製作
撮影
音楽
美術
編集
照明
録音
録音
助監督
企画
プロデューサー
プロデューサー
プロデューサー
スチール
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