若き日のあやまち
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若き日のあやまち

1952年6月26日公開、90分
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製作は中田晴久と小笠原久夫の共同で、シナリオは「大学の小天狗」の菊島隆三と「いとし子と耐えてゆかん」の植草圭之助とが協力して書き、「拳銃地獄」の野村浩将が監督に当たっている。撮影は「西鶴一代女」の平野好美。出演者は「十六夜街道」以来の相馬千恵子と「最後の顔役(1952)」の龍崎一郎に、新劇出身のニュー・フェイス左幸子や、新東宝スターレットから抜擢された新人松本朝夫をめぐって、十朱久雄、清川玉枝、沢村貞子、汐見洋などが助演している。

ストーリー

櫻庭女學院の仲良しグループ吉岡麻子、水澤眞弓、山田雪子の三人はスキー講習会に出かけ、コーチャーをしていた眞弓の従兄川邊雄二と親しくなった。麻子は雄二に危ういところを抱きとめられて救われてから、何となく彼が慕わしくなり、学友たちに雄二と接吻したと嘘をついてしまった。そのため眞弓や雪子たちとも仲違いをし、担当教師の伊藤道子に「接吻をするのがどうしていけないのです……」と突っかかっていった。道子は麻子の嘘を見抜くと同時に、彼女が今最も危険な年齢にあることを思って、雪子の兄、山田助教授に助言を求めたりしていた。その間に麻子は、友を失った淋しさと厳格一方な家庭から逃れるため、街で知り合った不良青年と遊び歩き、遂に純潔を失ってしまった。その上、ダンスホールのアベック・タイムを報道する新聞の写真に麻子と相手の青年の踊っている姿があったため、学校でも物議をかもし、人々の麻子へ向ける目は一層冷たくなっていった。道子は、麻子の堕落を救うためには自分にもあった過去の過失をさらけ出して彼女を諌めるしかないと決心するのだったが、折も折、家出した麻子が、スキーの思い出のある「魔女の谷」で半死の姿になって発見された。道子は並みいる人々にも臆せず、自分の過去の過ちをぶちまけ、麻子の反省を願うのだった。麻子は道子の心からの諌めに動かされた。山田助教授は道子の勇気ある態度に感動して、彼女を温かく自分の胸に抱いてやるのだった。やがて晴れの卒業式に、明るく更生した麻子の姿が見られた。

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作品データ

製作年
1952年
製作国
日本
初公開日
1952年6月26日
上映時間
90分
製作会社
新東宝


[c]キネマ旬報社