愛の砂丘:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
愛の砂丘
愛の砂丘
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愛の砂丘

1953年3月26日公開、94分
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その周囲に起った実際の事件を基にかきあげた木下恵介のオリジナル・シナリオによって、「モンテンルパの夜は更けて」の青柳信雄、小原譲治が監督、撮影に当った。音楽は「まごころ」の木下忠司。最近藤本プロと解約してフリーになった「嫁ぐ今宵に」の島崎雪子、「女といふ城 夕子の巻」の高島忠夫をはじめ水島道太郎、相馬千恵子、坂本武、清川虹子、その他民芸の滝沢修、文学座の田村秋子、三津田健、俳優座の新人和田孝など新劇人が出演している。

ストーリー

聴一と秋子はかつて婚約の間柄にあった。しかし、聴一の家の破産によって婚約は破棄され、実直な会社員田島に嫁した秋子は、二十八年後の今、湘南のとある住宅地の田島家の主婦として、みちたりた日々を送っている。その近所、大村家の離れに移ってきたのが、うちつづく不運に落魄し、一人息子歩だけを頼みに生きる聴一だった。彼は胸を病んでいた。--変りはてたかつての恋人を秋子は暖かくいたわり、弧独な男世帯の面倒も何くれとなくみてやった。二人の間を通うのは諦らめに似たしずかな感慨である。一方、同じ電車で通勤する歩と、秋子の娘薫とはいつか親しくなり、淡い愛をも感じあうようになった。たまたま薫に新進外交官藤代との縁談が起り、弟要一郎の就職問題のかねあいもあって、父田島は非常に乗気である。薫は意を決して、歩に愛をうちあげた。が、家の経済状態や病身の父を慮ばかった歩は、強く藤代との結婚をすすめる。--するうちに聴一と秋子の過去の悲劇が二人の知るところとなり、同じ悲劇をくりかえすまいという決心が誠実な歩をも積極的にさせた。双方の親たちの許しもでて婚約がととのつた。病勢がつのり、田舎の従兄の許へ療養に出かける聴一も、それを見おくる秋子も、心の底からあふれ出るうれしさをかくせなかった。

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作品データ

製作年
1953年
製作国
日本
配給
新東宝
初公開日
1953年3月26日
上映時間
94分
製作会社
新映=新東宝


[c]キネマ旬報社