芸者小夏:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
芸者小夏
芸者小夏
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芸者小夏

1954年3月31日公開、107分
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小説新潮に連載されている舟橋聖一の原作より「続思春期」の梅田晴夫が脚色し、「女心はひと筋に」の杉江敏男が監督している。撮影は「山の音」の玉井正夫、音楽は「唐人お吉」の飯田信夫。出演者は「さらばラバウル」の池部良、岡田茉莉子、中北千枝子、「次郎長三国志 第七部 初祝い清水港」の紫千鶴、「山の音」の北川町子、「にごりえ」の杉村春子、「坊っちゃん社員 前篇」の森繁久彌などである。

ストーリー

東京から汽車で三時間半、伊豆の山々に囲まれた古い温泉街。新叶家の松美という芸者を母に持つ夏子は四つの時に母に死に別れて以来、新叶家の神岡らくの養女として育てられた。小学校時代「芸者の子」といじめられ、芸者になるのは死ぬ程嫌だと思った夏子も学校を卒業すると小夏と名のって芸者になった。新叶家にはほかに延千代、花勇、若子等の妓がいたが、最近君勇に糸へん筋の旦那がつき、今度は小夏の番である。或る夜造船会社の社長楠見老人のお座敷に急ぐ途中、小夏は小学校時代の担任で今も尊敬している久保先生に会った。小夏とあらぬ疑いをかけられて学校を辞めさせられ、今は楠見さんの会社に就職していたのだ。久保先生は今夜はお前を帰さないぞと小夏に迫るが、強情な小夏は何事もなく別れてきた。が、大好きな先生ともこれで終りかと思うとたまらなくなって、その夜遂に楠見さんに初夜を許した。落籍されて東京近郊の楠見さんの妾宅に移った小夏は若さを持てあまして、退屈で息がつまりそうだった。或る夜、不運続きの久保先生がわびしい姿でやって来た。二人とも相手の境遇に同情はしてもどうすることも出来ない。火のような接吻をすると久保先生は帰って行った。可愛い小夏に死に目にも会えず楠見さんは死んだ。告別式の日、楠見の秘書役で経理課長の川島の計いで、かげながら亡き楠見さんにお別れをした小夏は、帰り途久保先生とぱったり会った。今は振り出しに戻った小夏と久保先生。が、所詮蛙の子は蛙。川島の口聞きで遺産の中から二十万円貰った小夏は久し振りに伊豆に帰った。また芸者の世界に戻るのであろう。

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作品データ

原題
Geisha Konatsu
製作年
1954年
製作国
日本
配給
東宝
初公開日
1954年3月31日
上映時間
107分
製作会社
東宝


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