お父さんはお人好し 迷い子拾い子
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お父さんはお人好し 迷い子拾い子

1956年5月18日公開、55分
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「お父さんはお人好し 優等落第生」に次ぐ“お父さんはお人好し”シリーズ第五作。スタッフは前作と同様であるが配役に「笑いの魔術師」の益田キートン、若杉曜子などの追加がある。

ストーリー

子供たちの発案で新婚ならぬ旧婚旅行に出かけた藤本阿茶太郎とおちえは、馴れぬこととて列車中でも切符を紛失しかけたりして車掌を慌てさせた。××温泉に着いた二人は、未亡人サロンに勤める妻ひよ子に代って沢山の子供を引率して徒歩で温泉旅行に来た小宝貧次を見て驚いた。しかし同宿のよしみで、いつか仲よくなり、阿茶太郎とおちえは貧次の子供相手に大騒ぎ。その中の一人が行方不明となって一騒動持ち上ったが、阿茶太郎の部屋の押入れで寝込んでいるのが判り、一同をホッとさせた。旅行を終えて藤本食堂に戻った阿茶太郎たちは「本日休業」の札にビックリしたが、家族から六男の留太が行方不明と聞いて二度ビックリ。両親の不在を淋しがる留太を慰さめるため、遊園地に連れて行った精之助がローラー・コースターに酔ってフラフラしている内に、留太を見失ったのだった。阿茶太郎が「この子たちの親を探そう」の新聞記事をひろげたりしている処に、「今夜十二時、五万円を持ち砲兵工厰跡へ来れば子供を返す」との脅迫状。だが現われた与太者ダイスの万に札束を渡した阿茶太郎の手に房ったのは、似ても似つかぬ浮浪児だった。実は留太は小宝貧次の家にまぎれ込んでいた。貧次は細君の失業で一家心中を決意し、心中の場所を探すが、すっかりなついてしまった留太をまくのに一苦心。ウロウロする中に藤本食堂の近くに来て、留太は浜三にみつけられた。喜んだ浜三は、浮浪児の案内でダイスの万の処へ留太を取り戻しに行って乱闘を始めた阿茶太郎と精之助に朗報を知らせ、首尾よく札束も取り戻した。淀川べりで心中しかけた小宝一家は間一髪、駈けつけた阿茶太郎たちに救われ貧次は藤本食堂のコックに、細君は風呂たきに納った。

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作品データ

製作年
1956年
製作国
日本
初公開日
1956年5月18日
上映時間
55分
製作会社
大映京都


[c]キネマ旬報社