おしゃべり奥様
おしゃべり奥様
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おしゃべり奥様

1959年4月12日公開、67分、コメディ
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土岐雄三の原作を、沢村勉が脚色し「続社長太平記」の青柳信雄が監督したコメディ。撮影は「手錠をかけろ」の小泉福造。パースペクタ立体音響。

ストーリー

都営アパートの住人、いわゆる団地族の奥様方は寄るとさわるとおしゃべりに花を咲かす。お酒落、やりくり、押売り等々--。この団地のおしゃべり奥様の花形スターの一人に青木寒吉氏夫人美鈴がいる。かつては熱烈な恋愛の末結婚したのだが、今では寒吉氏はすっかり美鈴夫人のおしゃべりに悩まされている。今日も今日とて、帰る早々のおしゃべりに腹を立てた。夫の弁当箱を洗おうとした美鈴夫人も心中穏かでない。弁当箱は洗ってあった。タイピストの節子にちがいないとにらんだ彼女は近くの三神千枝子夫人を訪ねて相談した。千枝子夫人は家事一切を夫の周平氏に任せている外国人商社の美人社員であった。夫人は周平氏の会社を訪れても二人が夫婦であることは隠していた。節子を結婚させるしかないと思った美鈴夫人は千枝子夫人に世話を頼んだ。やがて千枝子夫人の新宅落成式の日、節子は夫人の弟慎一に会い、二人は意気投合した。美鈴の誕生日の日、忘れていた美鈴を寒吉はすばらしいハンドバッグを贈って喜ばせた。しかし慎一と節子の仲は楽観出来なかった。華やかな結婚生活をのぞむ節子には慎一の給料がいかにも少なかった。美鈴には再び夫と節子の間が疑わしく思えて来た。しかし節子もとうとう慎一の熱心さに負けて結婚することになった。式の当日、仲人役の美鈴夫妻は席上はからずも周平夫妻の醜態を見た。周平氏は才女千枝子夫人に飼育されている哀れな存在であることが皆に分ったのである。しかも二人が夫婦であることまで会社の課長に分ってしまった。美鈴は改めて夫の愛情を感じて、節子との間を疑った自分を恥じるのだった。そして夫がハンバドッグを買うために質入れした愛用のカメラを出して夫を喜ばせた。春の宵は幸せな二人を包んで静かだった。

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作品データ

製作年
1959年
製作国
日本
配給
東宝
初公開日
1959年4月12日
上映時間
67分
製作会社
東宝
ジャンル
コメディ


[c]キネマ旬報社