颱風圏の女:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
颱風圏の女
颱風圏の女
-

颱風圏の女

1948年9月3日公開、68分
0
-
  • 上映館を探す
評価、レビューが削除されますがよろしいでしょうか?

小川記正と須佐寛の共同製作で松竹大船の助監督柳沢類寿の原作を八木隆一郎が脚色し「偉大なるX」の大庭秀雄が演出する。カメラは「追跡者」の長岡博之が担当。出演者は「時の貞操」の原節子「駒鳥夫人」の宇佐美淳「男を裁く女」の山村聡の他東野英治郎、村上冬樹、神田隆が助演する。

ストーリー

夜の海上に花火のような機銃の光がきらめいて……。木島、片岡、吉井、負傷した真木に木島の情夫久里子の五人を乗せた密輸船は沿岸警備隊の追跡を逃れたけれども、燃料はあと三十分しかないという。男三人に女一人というあやしい雰囲気の裡に機関の停まった船は海上を流れて行く……。そして「お母ちゃん、僕ァ死にたくない」といいながら若い真木は死んで行った。真木の死と前後して甲板から「島が見えたぞ」という吉井の声が聞こえる。孤島には「中央気象台黒島特別支所」がある。密輸船の一団は燃料を求めて観測所へ乗込んだ。観測所の技師天野初め武田、鈴木、野口、山根の五人の所員達は直ちに無電で通知のあった密輸船だと見破るが、たい風期を控えて任務を完遂したいという天野の願いも聞入れず、通告を恐れた木島等は無電機を破壊してしまう。そして必死になって破壊を中止させようとした天野は木島に右腕を撃たれた。久里子は天野の手当をしようとするが、天野はギャングの手当は受けたくないと断ったものの久里子のしつこさに負けてしまう。長い間女の体臭から遠去っていた片岡は久里子に目をつけ夜のがけ際で口説こうとするが木島が現れて片岡はがけ下に突き落とされた。そのころ観測所の風力計は物すごく回転してたい風の前ぶれを告げていた。破壊された無線柱の修理も完了して所員達はたい風に備えた。そして天野は無抵抗主義の武田の言葉を押し切って“ギャング四名黒島にあり”と無電を打った。いよいよたい風は島に襲いかかり木島達のいた官舎はつぶれてしまう、自然の猛威と通報とにおじけづいてしまった吉井は、自分一人良い子になろうと木島を殺そうとしたが、逆に木島の一弾にたおされるが木島も一弾を受ける、最後のあがきにすっかり逆上してしまった木島は無電室に現れ天野を撃とうとするが、久里子がピストルを奪おうとして逆に射たれ「こんなもので身を滅ぼすのは私達だけで沢山」といいながら木島らの死体に重なって死んで行く、島を襲うたい風のうなりは益々激しくなってきた。

映画レビュー

まだレビューはありません。
レビューを投稿してみませんか?

コラム・インタビュー・イベント

ニュース

作品データ

製作年
1948年
製作国
日本
配給
松竹
初公開日
1948年9月3日
上映時間
68分
製作会社
松竹・大船


[c]キネマ旬報社