母三人(1949):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
母三人(1949)
母三人(1949)
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母三人(1949)

1949年4月24日公開、84分
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新派悲劇の当たり狂言である川村花菱の代表作『母三人』の映画化である。企画・中代富士男、脚本・館岡謙之助、演出・小石栄一、撮影・姫田真佐久のスタッフは「母紅梅」と同じである。出演者は「母紅梅」の三益愛子「わが恋は燃えぬ」の水戸光子「誰か夢なき」以来の病気療養中であった入江たか子「滝の白糸(1946)」以来久方ぶりの夏川大二郎、新人根上淳、中野曉子の抜擢出演である。

ストーリー

昭和十五年ごろ、浅草のわびしいレヴュー小屋--コーラスガール時子は一座の作曲家笠井から愛人三郎が今夜結婚すると聞いてがく然とした。三郎は両親の喜びを眼の前に見て勤務先の社長令嬢真砂子との結婚を余儀なく約束したのである。結婚式場へかけつけた時子は失神して倒れた。時子は既に妊娠していた。やがて時子には良太郎が生まれ、生きるためには女給生活にまで転落した。結婚以来良心に責められていた三郎は良太郎を引き取ろうと思い、妻の真砂子もに良太郎に同情し夫に同意したが、時子は真砂子の恩にきせるような口調に興奮して良太郎を連れて飛び出した。そして昔の舞台仲間初枝を頼って福島の田舎へ向かったが、山道で寒さと飢えのために行き倒れになり、百姓利吉と妻のお光に助けられた。お光はちょうど子供を亡くした時で良太郎を育てようといい、時子は良太郎の幸福を祈って去った。戦争は終わった。三郎と真砂子は子供のいないさびしい生活を送っていたが、良太郎の居所を知ってお光の許を訪れ良太郎を引き取りたいとお光に頼んだ。お光は別れを悲しんだが、良太郎の将来を思って手放した。そのころ時子は歌手として成功し良太郎との再会を楽しみに利吉夫婦の所を尋ねたが、良太郎は上京した後であった。お光と時子は三郎の家を訪ねた。生母、義母、養母の三人を前にして良太郎が飛びついて行ったのはお光であった。良太郎は懐かしの福島へ帰ることになった。残された時子はさびしく舞台にもどって行った。

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作品データ

製作年
1949年
製作国
日本
配給
大映
初公開日
1949年4月24日
上映時間
84分
製作会社
大映東京


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