シャブ極道:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
シャブ極道
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シャブ極道

1996年5月25日公開、164分、戦争
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シャブに魅せられてしまったヤクザの破滅的な生活を描いたリアルな極道映画。覚醒剤に関する描写の多さから、我が国では珍しく性表現以外で映倫の性人指定を受けたことで注目を集めた。また、ビデオ化にあたってはビデオ倫理協会がタイトルの「シャブ」という言葉に難色を示し、『大阪極道戦争・白の暴力』というタイトルでリリースされた。この改題を不服とした監督が抗議の訴えを起こし、パッケージに“劇場公開名「シャブ極道」”と併記することを認めさせたなど、最後まで話題を呼んだ作品。監督は「大阪極道戦争 しのいだれ」の細野辰興。山之内幸夫の原作を、成島出が脚色し、撮影を山本英夫が担当している。主演は「Shall We ダンス?」「眠る男」と本作の3本でキネマ旬報主演男優賞をはじめ、96年の映画賞を独占した役所広司。早乙女愛、渡辺正行ら個性的な面々が脇を固めた。96年度キネマ旬報ベストテン第10位。成人指定。1996年3月30日より大阪・天六ホクテンザ1にて先行上映。

ストーリー

神戸の街に、酒は一滴も受け付けないくせにシャブには目がない真壁五味というヤクザがいた。今時珍しいくらいパワフルな男の五味は、借金の取り立てから女遊び、賭博に至るまでなんでも精力的にこなしていく。ある日、彼は賭場でひとりの女に一目惚れした。女は大組織の幹部・神崎の女で、名前を鈴子という。五味は舎弟の下村が止めるのも聞かず、鈴子を力尽くで神崎から奪い取ると、強引に彼女と結婚した。五味の所属する厳竜組では、組長が大きな博打で負けて多額の借金を背負うという事件が起きていた。このままでは組が解散に追い込まれると判断した五味は、組を救うために組長を撃ちに行き、自ら組の後継者になるのだった。厳竜組の組長に収まった五味は、シャブをシノギの中心にしようとするが、そのために覚醒剤撲滅を掲げる日本一の暴力団・松田組と対立することになる。浮気が原因で鈴子と喧嘩した五味は、ある日、自棄を起こして警察に逮捕された。獄中ではシャブ抜きの生活を強いられていた五味だったが、シャバに戻った後は、鈴子の流産などのつらい出来事から逃避するため、再びシャブ漬けの生活に逆戻りする。五味は、松田組を恐れる他の者たちの意見を無視して、かつての勢いを取り戻そうと博多の天神組と取引をしようとした。ところが、取引の現場で下村が何者かに射殺されてしまう。逆上した五味は、下村を殺したのが松田組だと信じて疑わず、仇をとろうと躍起になったが、そんな五味の姿は、周りからはヤク中の中毒症状としか映らず、五味は組長からの引退を迫られるのだった。仲間を失った五味はひとりで松田組に乗り込んでいこうとするが、まさにその時、神戸を大震災が襲った。震災後、復興を遂げた神戸には鈴子の姿があった。彼女は、下村が殺されたのは神崎の差し金であったことを突き止めていた。全ては鈴子の幸せを願う神崎が仕組んだことだったのだ。しかし、震災から生き延びて復讐の機会をうかがっていた五味によって、神崎は命を落とす。鈴子のもとを訪れた五味は警察に包囲されたが、鈴子を連れて、復活を賭けた逃走を図るのだった。

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作品データ

製作年
1996年
製作国
日本
配給
大映
初公開日
1996年5月25日
上映時間
164分
製作会社
大映作品(制作協力*HEISEIプロダクション)
ジャンル
戦争


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