岡村靖幸
靖幸
岡村靖幸の初主演映画。監督を eZ の坂西伊作が手掛け、リアリティ溢れる台詞と映像で都会の若者の孤独を描く。
大学へ行くわけでもなく、真面目に働くわけでもない。親の仕送りを受けながら都内のマンションに一人暮らしをする靖幸は、アマチュアのミュージシャン。大した野心もなく、キンタとエリコという二人の友人と毎日街を遊び歩くが、本当に欲しいものはみつからなかった。自分の存在の暖昧さに苛立ちながらも、甘えでやり過ごしているところへ親からの断絶。やがて秘かに想っていたエリコに婚約者が現れて、突然の離別を告げられる。「みんな人は淋しいんだって言うけど、絶対に違う」…靖幸の孤独感に答えは得られるのか。
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