“ハリウッドのアウトサイダー”として知られるサミュエル・フラー監督が54年に企画しながら製作できなかった映画『ティグレロ』。その記憶を、フラーがこの映画の舞台に考えていたブラジルのカラジャ族の土地に訪ね、その過去と現在を映し出すドキュメンタリー映画。監督・製作・脚本・編集は「ヘルシンキ・ナポリ・オールラントロング」のミカ・カリウスマキ。原案・製作補(ソシエイト・プロデューサー)はサミュエル・フラー夫人のクリスティナ・ラング・フラー。音楽はナナ・ヴァスコンセロス、チャック・ジャンキーとカラジャ族の民族音楽。出演はサミュエル・フラーと、彼を師とあおぐ「デッドマン」の監督ジム・ジャームッシュで、ナレーションも担当。94年ベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞、95年サンフランシスコ映画祭ゴールデン・ゲート賞を受賞。1996年11月2日より、東京・渋谷ユーロスペースにて開催された「第2回アート・ドキュメンタリー映画祭」にて上映。
ストーリー
サミュエル・フラーとジム・ジャームッシュは二人でカラジャ族の土地に旅する、半ば劇映画のような構成になっており、明らかに演じられたと思われるシーンもあり、特にラストは完全なフィクションと言えるだろう。なお引用される映画はフラーの代表作「ショック集団」で、現在めったに見ることができないパートカラーのオリジナル版を見ることができる。
キャスト
スタッフ
監督、脚本、製作、編集
ミカ・カウリスマキ
原案、アソシエイト・プロデューサー
クリスティナ・ラングフラー
撮影
ジャック・シュイシュ
音楽
ナナ・ヴァスコンセロス
音楽
チャック・ジャンキー
音楽
カラジャ
アソシエイト・プロデューサー
ハートミット・クランケ
アソシエイト・プロデューサー
エラ・ワーニング
字幕