1人の少年のエゴを巡っての両親のエゴをアクションたっぷりに描く異色作。監督・脚本は故ライナー・ウェルナー・ファスピンダーのスタッフとして活躍していたウーリー・ロメル。共同脚本はマックス・ボルト、バディ・シーゲル。撮影はデランド・ヌース、音楽はコーネル&リベットがそれぞれ担当。
ストーリー
大富豪R・C・マローン(ジョン・フィリップ・ロー)は、別れた妻ジャッキー(ブリット・エクランド)から10歳の息子ケニー(チャンス・マイケル・コービット)を取り戻すため、マイキー(ロバート・サッチ)に誘拐を依頼する。そしてケニーを誘拐されたジャッキーは、私立探偵ドーソン(ロイ・サマーセット)に奪回を依頼した。ドーソンはケニーと世話役のナンシー(ジョアン・ワトキンス)を連れて逃亡する。ケニーはドーソンとナンシーに「両親は愛情ではなくエゴで自分をそばにおきたがっている」と語り、いつしかナンシーに恋心を抱いたドーソンはケニーと3人で暮らせたらと思うようになる。ケニーはマイキーに再び捕らえられ、R・Cとジャッキーは一時休戦。だが、それは口先だけで、2人は互いに撃ち合い死亡。ケニーはドーソンのところへ駆け込むのだった。
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