ラジニカート
Surya
孤児から街の顔役に成り上がった男の数奇な運命を描いた娯楽作。監督・脚本は「沈黙の旋律」「ボンベイ」のマニラトナム。撮影はサントーシュ・シヴァン。劇中の楽曲は作曲を「沈黙の旋律」の作曲をイラヤージャ、作詞をヴァーリが担当。出演は「ムトゥ 踊るマハラジャ」のラジニカーント、ケーララ州のマラヤーナム語映画界のスターであるマンムーティ、「ボンベイ」のアラヴィンドスワーミほか。
ボンベイ。スーリヤ(ラジニカーント)は15歳の未婚の母だったカリヤーニ(シュリーディヴィヤ)に貨車の中に捨てられ、老婆の手でスラムで成長する。結婚したカリヤーニはアルジュン(アラヴィンドスワーミ)を生んだ。さて、正義感の強い男となったスーリヤは借金取りの男をたたきのめしたことでボスのデーヴァラージャン(マンムーティ)に認められ、その配下となり、義兄弟の契りを交わす。美しき娘スブラクシュミ(ショーバナ)を見初め、ボスを仲人に結婚しようとしたスーリヤだったが、彼女の上位カーストの公務員の父親は縁談を拒否。スブラクシュミは父の命令で新任の地方長官に嫁ぐが、相手はなんとスーリヤの義弟であるアルジュンだった。着任早々、アルジュンはスーリヤがデーヴァラージャンと対立する前ボスのカリヴァラダンに対して起こした暴力事件に巻き込まれる。その渦中、生みの母親と対面したスーリヤは、運命のいたずらに巻き込まれていくのだった。
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