鉄道員(ぽっぽや)
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鉄道員(ぽっぽや)

1999年6月5日公開、112分
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北海道の雪深い町の駅舎を舞台に、鉄道員として生きたひとりの男の姿を綴ったドラマ。監督は「現代任侠伝」の降旗康男。浅田次郎による第二十七回直木賞受賞の同名小説を、「植村直巳物語」の岩間芳樹と降旗監督が共同脚色。撮影を「おもちゃ」の木村大作が担当している。主演は「四十七人の刺客」の高倉健。その他、「学校III」の小林稔侍と大竹しのぶ、「20世紀ノスタルジア」の広末涼子らが出演している。

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ストーリー

北海道の幌舞線の終着駅幌舞の駅長・佐藤乙松は、鉄道員(ぽっぽや)一筋に人生を送ってきた男だ。幼い一人娘を亡くした日も、愛する妻を亡くした日も、彼はずっと駅に立ち続けてきた。だが、その幌舞線も今度の春で廃線になることが決まっていた。さてその最後の正月、かつて乙松と共に機関車を走らせていた同僚で、今は美寄駅の駅長の杉浦が乙松を訪ねて幌舞駅へやってきた。彼は、今年で定年になる乙松に一緒にリゾートホテルへの再就職を勧めにやってきたのだ。しかし、鉄道員一筋の乙松はその申し出を受け入れようとしない。やがて、終電が終わるとふたりは酒を酌み交わし、懐かしい想い出話に花を咲かせた。数々の出来事が、乙松の脳裡に蘇っていく----。一人娘の雪子の誕生と死、炭坑の町として幌舞が賑わっていた頃のこと、機関士時代の苦労、愛妻・静枝の死_。そんな乙松の前に、ひとりの少女が現れる。どうやら、正月の帰省で都会からやってきた子供らしい。乙松は、あどけない少女に優しく話しかけながら、その少女に雪子の面影を重ねていた。その夜、昼間の少女が忘れていった人形を取りに来たと言って中学生の姉が駅舎を訪れた。乙松は、彼女を歓待してやるが、彼女もまた人形を忘れて帰ってしまう。さてその翌日、杉浦が美寄に帰った後に、またしてもふたりの少女の姉と名乗る高校生がやってきた。17歳の彼女は鉄道が好きらしく、乙松の話を聞いたりして楽しい時間を過ごした。だが、実は彼女は17年前に死んだ乙松の子供・雪子だったのである。彼女は、自分が成長する姿を乙松に見せに現れてくれたのだ。そのことを知った乙松は、死に目にもあってやれなかった娘への後悔の気持ちが雪のように溶けていくのを心の中に感じる。しかし翌朝、すっかり冷たくなった乙松の亡骸が、幌舞駅のホームで発見された…。

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作品データ

製作年
1999年
製作国
日本
配給
東映
初公開日
1999年6月5日
上映時間
112分
製作会社
「鉄道員」製作委員会(東映=テレビ朝日=住友商事=集英社=日本出版販売=朝日新聞社=高倉プロモーション=TOKYO FM=東北新社)


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