浅倉秋成の大ヒットミステリー小説を映画化した密室サスペンス『六人の嘘つきな大学生』が公開中だ。2021年に刊行された原作は、発売されるやいなや様々なランキングを席巻。就職活動を舞台に6人の大学生の“裏の顔”が巧みに暴かれていく密室サスペンス要素と、暴かれた嘘と罪の真相を検証しながら自らの人生と向き合っていく青春ミステリー要素を掛け合わせ、怒涛の伏線回収が話題を呼んだ。
『キサラギ』(07)、『ストロベリーナイト』(13)の佐藤祐市が監督を務め、脚本は劇団「東京マハロ」主宰で、ドラマ「毒島ゆり子のせきらら日記」で第35回向田邦子賞を受賞した矢島弘一が担当。6人の大学生には浜辺美波、赤楚衛二、佐野勇斗、山下美月、倉悠貴、西垣匠らが扮し、全員が嘘つきのどんでん返しに次ぐどんでん返しの緊迫の物語を展開していく。密室で暴かれる嘘と罪とは——。
嘘つきな大学生を演じた6人は、TGC(東京ガールズコレクション)でのランウェイや完成披露舞台挨拶、大学での公開記念特別授業や映画公式SNSなどで、映画にちなみ嘘にまつわるトークや学生の悩みや疑問に答えるなど、抜群のチームワークを見せてきた。そんな彼らのスペシャル音源が、12月5日(木)までのお昼や放課後に、全国の高校650校で放送中だという。MOVIE WALKER PRESSは“六嘘チーム”が集まる、音声収録の現場に潜入。ミステリアスでサスペンスフル、そして緊張感の漂うチームワークを目撃してきた。
浜辺が演じるのは洞察力に優れた主人公の嶌衣織。赤楚はまっすぐな性格でムードメーカー波多野祥吾を、佐野は冷静で的確なリーダーシップをとる九賀蒼太、山下は語学力と人脈に自信を持つ矢代つばさ、倉は口数が少なく分析力に優れた森久保公彦、西垣はスポーツマンでボランティアサークルの代表を務める袴田亮を演じている。成長著しいエンタテインメント企業の新卒採用に残った6人には、1か月後までにチームを作り上げディスカッションをするという課題が与えられる。交流を深めていく6人だったが、本番直前に課題が変更され、たったひとつの“内定の席”を奪い合うライバルとなってしまう。内定をかけた議論の場で、6人が繰り広げる嘘と罪の暴露合戦。“登場人物全員が嘘つき”ということは明らかになっているため、彼らが口にすること全部を疑い、笑顔の裏に隠された秘密を暴きたい衝動に駆られていく。