イ・ソンギュン
キム・ジュンシク
ソウル郊外の坡州を舞台に、妻の死の謎を知る男と亡き妻の妹の愛憎を描く。監督は、デビュー作「嫉妬は私の力」がロッテルダム国際映画祭タイガーアワード、釜山国際映画祭ニューカレントアワードなどを受賞し、将来を嘱望されたパク・チャノク。出演は「アバンチュールはパリで」のイ・ソンギュン、「ハウスメイド」のソウ。
パジュは、ソウルから1時間の距離にある軍事境界線近くの街。ソウルで問題を起こした学生運動崩れのジュンシク(イ・ソンギュン)はパジュにある実家に戻る。失意のもとで暮らす彼は、ウンスと出会い結婚。だが、ウンスの妹ウンモ(ソウ)は義兄ジュンシクに好意を持っていた。そんなある日、家でガス爆発が起こり、ウンスが亡くなる。数年後、インド放浪を経て帰郷したウンモはジュンシクと再会。2人はウンモの死後から、互いに異性を感じるようになっていた。しかし、やがてウンモは、姉の死に疑念を抱くようになる。真実を隠して彼女の責めを甘受するジュンシク。ウンモの死の原因が明らかになるにつれ、微妙に揺れ動く2人の関係は妖しく捩れていく……。
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