スピードウェイ(1929):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
スピードウェイ(1929)
スピードウェイ(1929)
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スピードウェイ(1929)

1929年公開
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「活動役者」「世界に告ぐ」と同じくウィリアム・ヘインズ氏の主演映画で、「世界に告ぐ」「大飛行艦隊」「ブロードウェイ・メロディー」のアニタ・ペイジ嬢、「俺は探偵」「俺は曲芸師」のカール・デーン氏、「シンガポール」「コサック(1928)」のアーネスト・トーレンス氏、ジョン・ミルジャン氏、ユージェニー・ベッセラー夫人、ポリー・モーラン嬢が助演している。バイロン・モーガン氏の原作から同氏及びアル・ブロック氏、アン・プライス女史が共同脚色をなし「踊る娘達」「ブロードウェイ・メロディー」のハリー・ボーモン氏が監督し、「滑れケリー」「鉄假面」のヘンリー・シャープ氏が撮影したものである。

ストーリー

インデアナポリスに於ける自動車競争は1911年以来毎年盛大に挙行され全国的の人気を煽っている。ジム・マクドナルドは老練な選手だったが未だ勝利の栄冠をかち得ず今年こそはと堅い決心を眉宇に現わしてビル・ホイップルとデューガンという2人の助手を連れて乗り込んで来た。ビルはジムに養成され立派な手腕を持つ若者であったがいつも駄ぼらばかり吹いている男だった。しかしジムは彼の才能と無邪気さとを愛していた。ビルは1日街でパトリシアという娘を見かけ怱ちこれが好きになるや彼一流の図々しさを発揮して彼女につきまとい出す。彼女も始めの内はビルの行為をうるさがっていたがその無邪気さまでも憎む気にはなれなかった。愈々大会も切迫してジムの敵手たるリー・レニーも乗り込んで来る。ジムはリーに前年奸策によって敗北を負わされて以来彼に對する復讐の念に燃えていた。大会の準備のためビルはジムの命を受けて飛行機でシカゴまで往復せねばならなかったが飛行場の所有者の娘であり女流飛行家であったパトリシアはこれを知って彼をいじめてやろうと思い立ち自ら操縦しての帰途、横轉逆轉の放れ業を演じてビルを驚かせた。が着陸地附近で突然機翼が折れビルとパトリシアとはパラシュートで降りて漸く危険を脱れることが出来た。ビルが些細なことからジムと不和になったのを見てレニーは甘言を以てビルを誘い機械に明るい彼をして車の試運転をさせ最も良いコンディションに成った時、自ら出場すると言い出した。ビルは今さら地駄ん太踏んだが詮方なかった。一方ジムは心臓が弱っているため医師から500 哩レースに出場を禁じられ仕方なくデューガンを代りに出した。競争は開始された。だがデューガンはレニーの相手でないことは明らかであった。この時レニーの奸策に憤慨したパトリシアはジムを説いてビルを起用することをすすめた。デューガンに代ったビルの快走はついにレニーを抜きレースの最後に近づいた時ビルは眼を害ねたと言ってジムに残りのレースを譲った。果然ジムは一着を獲た。新聞はジム名誉を報道した。ビルは恋人パトリシアと相抱いてジムの勝利を心から喜ぶのであった。

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作品データ

原題
Speedway
製作年
1929年
製作国
アメリカ
配給
MGM支社輸入
初公開日
1929年
製作会社
M・G・M映画


[c]キネマ旬報社