リチャード・クロフト
ガンジー
米国を代表するオペラハウス、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場(MET)。同所で行われる最新オペラ公演を、高品質のHD映像と最新の音響で収録し、映画館で上映する。本作は『めぐりあう時間たち』など、数々の映画音楽でも知られる作曲家フィリップ・グラスが、ガンジーの思想にひかれて作り上げた現代オペラを代表する名作だ。
インドで大臣の息子として生まれたガンジー。南アフリカで弁護士として働くようになった彼は激しい人種差別を目の当たりにし、抵抗運動に目覚めていく。“非暴力・不服従”を意味する“サティアグラハ”を方針に、在住インド人を差別する法律に反対する行動を起こし、彼の活動は弾圧を受けるも、人々から共感を呼ぶようになる。
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