珈琲とエンピツ:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
珈琲とエンピツ
珈琲とエンピツ
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珈琲とエンピツ

2011年12月3日公開、68分、ドキュメンタリー/社会派
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静岡県でサーフショップを経営するろう者の太田辰郎さんが、沢山のお客さんをコーヒーでもてなし、鉛筆で筆談する日常を追ったドキュメンタリー。自身もろう者である映像作家の今村彩子監督が、聴者に心を開いてコミュニケーションを取る太田さんに引きつけられたことから、自らメガホンを取り、ナレーションも担当した。

ストーリー

静岡県湖西市にあるサーフショップ&ハワイアン雑貨店の店長、太田辰郎さん。“ろう者”である。“ろう者”とは、耳が聞こえない人で、手話で話す人たちのこと。“ろう”であることを誇りに思っている。“聴覚障害者”は医学的に見た表現で、“耳が聞こえないということは障害であり、治したり、少しでも聞こえるようにするもの”という概念があるため、ここでは“ろう者”と表現する。太田さんは30年以上のキャリアをもつサーファーで、自らサーフボードを作る職人でもある。4年前、長年の夢だった自分のお店を開いた。耳が聞こえない太田さんがお客さんをもてなすために考えたのが、自らも愛飲するハワイの珈琲をサービスすること。来てくれた人に、まず珈琲を入れ、ジェスチャーで勧める。そして、紙とエンピツで筆談が始まる。“今日、波乗った?”、“乗ったよ。いい波だった”。ハワイアンと間違えられるほどの風貌の太田さんは、筆談だけでなく、声を出して、大きな身振りと豊かな表情で人懐こく話しかける。彼のもとには、手話と全然縁のなさそうなサーファー達も気軽に集い、身振り、手振りで会話を楽しんでいく。そんな太田さんに魅力を感じたろう者の今村彩子監督は約2年間、名古屋から湖西市へ通い、取材を重ねた。コミュニケーションは声で話すことだけではない。手話だけでもない。筆談、身振り、そして笑顔。相手に気持ちが通じれば、何でもありだ。一番大切なのは、伝え方ではなく、相手に伝えたいという気持ち。そんな太田さんの“言葉を越えたコミュニケーション”を多くの方々に知ってもらいたいという想いを込めて映画は完成した。

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作品データ

映倫区分
G
製作年
2011年
製作国
日本
配給
Studio AYA
初公開日
2011年12月3日
上映時間
68分
製作会社
Studio AYA
ジャンル
ドキュメンタリー社会派


[c]キネマ旬報社