フランツ・グルントヘーバー
領主オットカール
ドイツの作曲家ウェーバーによる名作オペラを、数々のオペラを演出してきたイェンス・ノイベルト監督で映画化。悪魔から百発百中の魔弾を手に入れた2人の狩人と1人の女性の運命を描く。出演は数々のオペラで活躍しているミヒャエル・ケーニヒ、ミヒャエル・フォッレ、ユリアーネ・バンゼ。演奏をロンドン交響楽団が担当。
マックス(ミヒャエル・ケーニヒ)とカスパール(ミヒャエル・フォッレ)は共に森林官クーノーの娘アガーテ(ユリアーネ・バンゼ)を愛する狩人。マックスは、誰もが認める射撃の名手だったが、最近はスランプに陥っていた。クーノーはマックスを励ましつつも、明日の試演射撃で腕前を披露できなければ、森林官の地位もアガーテとの結婚もないと忠告。不安を覚えたマックスに、百発百中の魔弾を試演射撃で使うよう、カスパールは言葉巧みに持ちかける。魔弾が大鷲を仕留める様子を目にしたマックスは、誘惑に負け、魔弾を作るために狼谷へ行くことにする。一方、恋人マックスを自宅で待っていたアガーテは、壁から落下した肖像画で額を負傷。マックスの話から、負傷した時間と魔弾が大鷲を射落とした時間が一致していることに気づいたアガーテは不安に駆られる。その頃、狼谷ではカスパールが悪魔ザミエルに、新たな生贄を捧げる代わりに魔弾と引き換えにした命の期限を延ばすよう取引を持ちかけていた。ザミエルは7発の魔弾を約束するが、7発目は自分の意のまま、生贄はカスパールかマックスのどちらかが最後の魔弾を使ったときに決める、と告げる。遅れて狼谷へ到着したマックスは結局、魔弾を作る決心がつかなかった。試演射撃当日。6発目をカスパールが先に撃つと、領主(フランツ・グルントヘーバー)の命令を受けたマックスは、最後の魔弾の狙いを白い鳩に定める。前夜、自分が鳩になって撃たれる夢を見たアガーテは、その鳩は私です!と叫ぶが、マックスは魔弾を発射。アガーテは倒れ込むが、その命を森の隠者(ルネ・パーペ)が与えた白い薔薇が救う。その側で、息絶えるカスパール。事件の真相を打ち明けたマックスは永久追放処分を受けるが、森の隠者が領主に“一年間の試練を与え、行いが正しければアガーテとの結婚を許すように”と助言。これで救われた2人は、永遠の愛を誓うのだった。
領主オットカール
アガーテ
エンヒェン
カスパール
マックス
隠者
キリアン
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