潘めぐみ
カンキチ
福島県の南端・塙町に流れる片貝川を舞台にしたかっぱの物語を、OVA『フイチンさん』のエクラアニマルがアニメーション化。コンテ・演出は、「キャラ丸くんとドク丸くん」の本多敏行。声の出演は、「それいけ!アンパンマン 夢猫の国のニャニイ」の柳沢三千代、テレビアニメ『HUNTER×HUNTER』の潘めぐみ。
村の子供たちはかっぱのかんきち(声:潘めぐみ)と仲良しで、夏には片貝川で素もぐりを教えてもらう。しかし、庄屋の息子・じんろくだけは、いつまでももぐれなかった。じんろくは1人で素もぐりの練習をしていて、不幸にも水死してしまう。大人たちは、それをかっぱのかんきちがやったと決めつけ、かんきちを殺す。かんきちの母ちゃん(柳沢三千代)は嘆き悲しむ。その後、村に疫病がはやり、子供たちが生死をさまよう。すると観音様のお告げがあり、かっぱの母ちゃんに妙薬を作ってもらうしかないという。我が子・かんきちの敵である村の大人たちの願いだったが、かっぱの母ちゃんは、かんきちの友達である村の子供たちのために引き受ける。母ちゃんは片貝川の大きなすり鉢状の石で妙薬を作り、精根尽きて死んでしまう。子どもたちは母ちゃんの作った妙薬で元気になり、大人たちはかっぱの親子の冥福を祈るのだった。