「銀河鉄道の夜」や「グスコーブドリの伝記」など数々の名作を手掛け、日本のアニメーション史に大きな足跡を残したクリエイター、杉井ギサブロー。本人も含めた関係者たちへの取材により、草創期からアニメーションに携わってきたその人物像に迫るドキュメンタリー。監督は「YOYOCHU SEXと代々木忠の世界」の石岡正人。
ストーリー
杉井ギサブロー、71歳、アニメーション監督。監督最新作は2012年7月公開の「グスコーブドリの伝記」。誰もが夢中になったテレビアニメの名作『鉄腕アトム』、『どろろ』、『タッチ』。エロティシズムを意図した「千夜一夜物語」や、美の前衛を追求した「哀しみのベラドンナ」などにもスタッフとして参加。そして宮澤賢治の小説をアニメーション映画化した1985年の「銀河鉄道の夜」を送り出す。変化する描写と揺るぎない姿勢。より面白いものを作るために、作り出した作品も、これまでの人生も壊すことを厭わない。杉井は“壊す”、そして言う“俺に任せろってんだ”。日本の一大産業となったアニメーションと、そのために闘った人々。日本のアニメーションの歴史とともに歩んできた巨大なマエストロ、杉井ギサブローの哲学に迫る。