ジョルジェ・ピステレアヌ
シルヴィウ
少年院からの出所を間近に控えた少年の心の軌跡を描いたドラマ。ベルリン国際映画祭で銀熊賞(審査員グランプリ)とアルフレード・バウアー賞をダブル受賞。出演は「Lover Boy(原題)」のジョルジェ・ピステレアヌ。監督はニューヨークのコロンビア大学で映画製作を学んだルーマニア出身のフローリン・サーバン。
少年院に入っているシルヴィウ(ジョルジェ・ピステレアヌ)の刑期は残すところあと5日。だが釈放を前に、長い間留守にしていた母親が戻ってきて、彼が息子のように育ててきた大切な弟を連れて行くと言い出す。さらに、美しいソーシャルワーカーと恋に落ちてしまうシルヴィウ。刻々と過ぎていく時間と高ぶる感情……。シルヴィウは現実から目を背け、想像の世界に思いを馳せる。自由、風、道、そしてファーストキス……。想像の中なら何でも可能だった。そして、彼はその荒ぶる心のままに、ある計画を実行に移すが……。
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