フィリッポ・ティーミ
グイド
パーティーで知り合い、惹かれ合った男女がデート中に強盗に襲われ、負傷した女性が混濁してゆく記憶に悩まされるミステリー。主演のクセニア・ラパポルト(「題名のない子守唄」)が、ヴェネチア国際映画祭で女優賞を受賞した。監督は有名企業のCMを数多く手掛け、本作が長編映画デビューとなるジュゼッペ・カポトンディ。
ホテルでメイドとして働くスロベニア移民のソニア(クセニア・ラパポルト)と、郊外の邸宅で警備員として働く元刑事のグイド(フィリッポ・ティーミ)。2人はあるパーティーで出会い、すぐに惹かれ合う。互いを深く知るようになったある日、グイドは自分が働いている邸宅にソニアを招待する。しかし突然、強盗団の襲撃を受け、グイドが撃たれてしまう。大怪我を負いながらも、一命を取り留めたソニアだったが、事件の際の記憶を失っていた。1人悲嘆に暮れながら、疲れ果てるソニア。彼女はグイドの幻覚を見続けているのだ。もしかしたら本物のグイドを見ているのか、それとも正気を失ってしまったのか……。それとも、これは彼女にもう一度与えられたチャンスなのか?なぜ今、過去が蘇ってくるのか?数々の謎を孕みつつ、物語が展開してゆく……。
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