アンナ・ネトレプコ
アディーナ
NYメトロポリタン歌劇場(MET)のオペラを映画館で上映する『METライブビューイング』。お嬢様と純情青年の恋を描き、『人知れず涙』などのアリアで知られるドニゼッティのラブコメディを、バートレット・シャーの新演出で上演。指揮はマウリツィオ・ベニーニ。出演はアンナ・ネトレプコ、マシュー・ポレンザーニ。
19世紀のスペイン・バスク地方で、農場主の娘として育ったお嬢様・アディーナ(アンナ・ネトレプコ)は、美人でチャーミングで知的と三拍子そろっており、みんなのマドンナ的存在として慕われていた。アディーナが『トリスタンとイゾルデ』をみんなに読み聞かせる姿に、純情な青年ネモリーノ(マシュー・ポレンザーニ)は想いを募らせる。しかし、きざな連帯隊長ベルコーレ(マリウシュ・クヴィエチェン)がアディーナに熱烈なアタックを開始したことを知り、ネモリーノは薬売りのドゥルカマーラ(アンブロージョ・マエストリ)から、“愛の妙薬”を手に入れる。これを飲むと、相手も自分に恋するようになるというが……。
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