監督、撮影、編集
東日本大震災で被災した仙台が初めて迎えた、2011年12月のクリスマスの様子をファンタジックに捉えたドキュメンタリー。繁華街の風景、クリスマスプレゼントを楽しみに待つごく普通の子どもたち、仙台を拠点に活動するミュージシャンなど、様々なクリスマスの風景を捉える。監督は「遭難フリーター」の岩淵弘樹。
ストーリー
2011年12月。仙台の街は震災後、初めてのクリスマスを迎えた。55万個のLED電球が津波で流され、開催が危ぶまれた仙台の冬の風物詩・光のページェントだったが、今年も街を照らすことができた。街を彩るイルミネーション、鳴り響くファンファーレ。教会では歌と祈りが捧げられ、子どもたちの枕元にプレゼントが並ぶ。イヴの夜、ベランダでサンタさんへプレゼントをお願いする娘とそれを見守る父親。仙台を拠点に、バンド“yumbo”のメンバーとして活動するミュージシャン、澁谷浩次は、震災直後に避難所で演奏した映像を動画サイトにアップしたことに対する思いや幼い日のクリスマスの思い出を語る。そして、22歳までサンタクロースを信じていたという仙台出身の岩淵弘樹監督とその両親。震災後も続く人々の営みの中で、それぞれにクリスマスを迎える人々の姿をとびきり愛おしく映し出す。