ソウル郊外に住む視覚と聴覚を失った夫と脊椎障害の妻の、愛情に溢れた日常を追ったドキュメンタリー。触れ合うことで心を通わせる夫婦の愛を描き、アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭ではアジア映画初の最優秀賞を受賞。テレビなどでドキュメンタリーを手掛けてきたイ・スンジュン監督が、3年に渡って夫婦を取材した。
ストーリー
韓国のソウル郊外に住む一組の夫婦。夫のヨンチャンは、詩を作ることが好きな笑顔が優しい青年。しかし、幼い頃に視力と聴力を失い、触覚でしか外の世界とつながることができない。そんなヨンチャンと運命の出会いを果たしたのが年上の妻スンホ。彼女もまた脊椎障害で少し小柄だが、指先を使って信号で会話する“点話”によって、ヨンチャンの光となって世界を照らしている。本作では、そんな夫婦の3年間を追った。