東京都でタクシー運転手として働く中国残留邦人2世の女性が来日以降、時代に翻弄されながらも家族とともに強く生きた波乱の生涯を追ったドキュメンタリー。その姿を通して、日中の歴史と未来のあり方を探ると同時に、8割の日本人が“中国に親しみを感じない”とする現状の改善を願って製作された。ちと瀬千比呂監督のデビュー作。
ストーリー
東京都葛飾区。亀有駅のタクシー乗り場。男性ばかりの同僚に混じって、決して流暢とは言えない日本語で不景気を嘆く1人の女性ドライバーがいる。山田静、59歳。母の祖国・日本へ来て22年目を迎えた中国残留邦人二世である。中国で2度、日本で1度の離婚を経験して、異父兄妹4人の子を女手ひとつで育て上げた。誰に対しても物怖じせず、自身の主張は通す。弱音は吐かず、誰の手助けも借りようとしない。そんな彼女の肝っ玉ぶりも、決して生まれながらに備わっていたわけではない。むしろ、幼少期は引っ込み思案でおとなしい性格だった。何が彼女を変えたのか……?日本に来てからは忙しく、病気する暇もなかったという彼女が腎臓を患って手術した。その際、“長く大連のお墓を訪ねていないため、母が怒ったのでは”と考えた彼女は、2人の子を連れて中国への里帰りを実施。その旅にカメラも同行する。肝っ玉おっ母である彼女のルーツと半生を追って……。
スタッフ
監督
ちと瀬千比呂
製作
鈴木ワタル
プロデューサー
沢田慶
整音
石寺健一
タイトル
上河内美和
翻訳
仲偉江
翻訳
仁多裕子
翻訳
南量子
通訳
劉暁麗
通訳
沈偉斌
応援
ヤマモトケンジ
下訳