ハダス・ヤロン
シーラ
イスラエルの大都市テルアビブに暮らすユダヤ人一家を主人公に、出産時に長女が亡くなったことをきっかけに巻き起こる出来事を描く。主演のハダス・ヤロンが2012年のヴェネチア国際映画祭で女優賞を受賞した。監督は、ニューヨーク生まれでエルサレムの映画学校を卒業し、本作がデビューとなるラマ・バースタイン。
テルアビブに暮らすユダヤ人一家の末娘で18歳のシーラ(ハダス・ヤロン)は、将来有望な同い年の男との結婚を控え、天にも昇るような気持だった。しかし、プリムの祭りの時期、運悪く21歳の姉エステルが出産時に死亡してしまう。悲しみに沈む一家は、シーラの結婚を延期せざるを得なくなる。そこへ、全てを変える出来事が訪れる。エステルの夫だったヨハイ(イフタチ・クライン)の元に、ベルギーに住む未亡人から結婚の申し込みが届いたのだ。まだ早すぎると考えるヨハイだったが、遅かれ早かれそのことを真剣に考えなければならないことも分かっていた。ヨハイが赤ん坊とともにベルギーに行こうとしていることを知ったシーラの母親は、孫を手元に置きたいと考え、ヨハイとシーラの結婚を提案する。自分の希望と家族としての義務の板挟みになったシーラは……。
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