博多を拠点に活動するミュージシャン兼画家・山部善次郎の還暦までの3年間を追ったドキュメンタリー。14歳の時に6600ボルトの高圧電線で感電し、左目と鼻を失いながらも、音楽や絵画に対して情熱を燃やし続ける男の素顔に迫る。監督は、1990年代から独自の活動を続け、本作が初の長編ドキュメンタリーとなる下本地崇。
ストーリー
九州、博多を拠点に活動するミュージシャン兼画家の山部善次郎。通称“山善”と呼ばれる彼は1968年、14歳の時に音楽と出会う一方、6600ボルトの高圧電線で感電事故に遭遇し、左目と鼻を失った。それでも、音楽に対する揺るぎない情熱を芽生えさせた彼は、中学時代から音楽活動を開始。30歳を過ぎてファーストシングルをリリース、さらに39歳からは音楽活動と並行して油絵を描き始め、10回を越す個展や美術展などへの入賞歴を持つ。60歳を過ぎた現在も精力的に活動を続ける伝説のロッカー“ミスターダイナマイト”。99%不可能と言われた男の57歳から還暦までの3年間が明らかになる。