川崎市の公営住宅に暮らす単身高齢者たちに密着したドキュメンタリー。自らの死と向き合い孤独を感じながらも、慎ましく逞しく生きようとする人々の赤裸々な日常を映しとる。1987年生まれの女性監督、田中圭による劇場映画デビュー作。山形国際ドキュメンタリー映画祭2015日本プログラム正式出品作品。
ストーリー
戦前から工業都市として発展してきた神奈川県川崎市。高度経済成長期に多くの労働者を抱え、ベッドタウンとしての宅地開発が進められた。当時の公営住宅は地方から来る若き労働者の、そして現在は単身高齢者の受け皿となっている。その公営住宅のひとつ、市営「野川西団地」に暮らす独居老人たちの生活にカメラが密着。団地の中には歌があり、踊りがあり、笑いがある。孤独を感じながらも楽しく逞しく生き、自らの死とも向き合う高齢者たちには、まるで繰り返される生と死が生活の一部であるかのごとく存在しているのだった。
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作品データ
[c]JyaJya Films、だいふく
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