コスタリカの奇跡 積極的平和国家のつくり方:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
コスタリカの奇跡 積極的平和国家のつくり方
コスタリカの奇跡 積極的平和国家のつくり方
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コスタリカの奇跡 積極的平和国家のつくり方

2017年8月12日公開、90分、ドキュメンタリー/社会派
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軍隊を廃止したコスタリカの奇跡に迫るドキュメンタリー。軍事予算をゼロにして、無料の教育、無料の医療を実現したコスタリカ。1948年から1949年にかけて行われた軍隊廃止の流れを追いながら、教育、医療、環境にどのように投資したのかを説明する。共同監督は、本作が初監督作品となるアメリカの社会学准教授マシュー・エディーとマイケル・ドレリング。

ストーリー

地球幸福度指数(HPI)2016の世界ランキングで一位に輝いたコスタリカ。1940年代前半、カトリック教会と労働運動のリーダーたち、そしてカルデロン政権が連帯し、強固な福祉国家の基礎作りのための大胆な改革を行った。1948年、政治腐敗と不正選挙のためにコスタリカは内戦に陥る。この内戦に勝利を収めたホセ・フィゲーレス・フェレールは、軍隊を廃止するという決定を下す。トルストイ、エマーソンの他、数多くの平和主義者の著書を読み漁る勉強家だった彼は、民主主義を重んじ、確固たるものにするため、国民解放軍のリーダーとして権力を手放した。1980年代、中米の国々は内戦に直面し、アメリカのレーガン政権から猛烈な外交圧力を受けるが、ルイス・アルベルト・モンヘ大統領(当時)の中立宣言や、オスカル・アリアス・サンチェス大統領(当時)の平和交渉など、大胆な行動でコスタリカは平和を維持した。アメリカ主導で戦われたイラク戦争でコスタリカは“有志連合”に加わったが、草の根レベルの努力により、そのリストから外れた。オスカル・アリアス・サンチェス元大統領は、コスタリカの安全保障モデルを近隣諸国に輸出し、パナマやハイチの非武装化に大きく貢献している。しかし、コスタリカには新たな問題もある。自由貿易協定など新自由主義的な経済の動きによりグローバリゼーションが進み、格差が拡大した結果、社会民主主義の伝統が揺らぎつつある。格差と国際化に脅かされるなか、コスタリカはさらに深刻な問題に直面している。ラテンアメリカの麻薬生産地帯コロンビアと、世界最大の麻薬市場アメリカという2つの地域に挟まれ、麻薬戦争のためにアメリカ軍駐留問題が発生しているのだ。しかし、戦争経済によって多大な代償を払っているアメリカと対照的に、コスタリカは平和国家として存在し続けている。オスカル・アリアス・サンチェス元大統領は、武器貿易条約(ATT)の締結を世界各国に勧めている。

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作品データ

製作年
2016年
製作国
アメリカ=コスタリカ
配給
ユナイテッドピープル
初公開日
2017年8月12日
上映時間
90分
製作会社
制作:ソウル・フォース・メディア 制作協力:スパイラル・ピクチャーズ
ジャンル
ドキュメンタリー社会派


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