ぼくの好きな先生|MOVIE WALKER PRESS
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ぼくの好きな先生

2019年3月23日公開,85分
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「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」の前田哲が自らカメラを手に撮影した画家・瀬島匠のドキュメンタリー。大学で学生を指導しつつ、日本中を駆け巡って創作活動をしている瀬島。自由奔放に人生を謳歌しているように見えるが、ある宿命を背負っていた。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

画家の瀬島匠は山形にある東北芸術工科大学で学生を指導しつつ、日本中を駆け巡って創作活動を続けている。眠っている時間以外は常に何かを作り、ラジコンを飛ばし、絶え間なく言葉を発し、30年間“RUNNER”という同じタイトルで絵を描き続けている。極端に短い睡眠時間で、10代のころに35歳で死ぬと思い込み、逆算して人生を過ごしてきた。しかし、50歳を過ぎた現在も生き続け、もう余生だと言いつつ、あり余るエネルギーを撒き散らしながら全力で今を生きている。自由奔放に人生を謳歌している破天荒で幸せな人と周囲からは見られているが、光あるところには影があるように、生まれ故郷の広島県尾道市因島でのある宿命を背負って生き続けていることが明かされる。そこには秘められた家族の物語があった……。

キャスト

作品データ

製作年
2018年
製作国
日本
配給
アラキ・アートオフィス
上映時間
85分

[c]2019. Tetsu Maeda [c]キネマ旬報社

映画レビュー

4.0
  • rikoriko2255

    元電気メーカー社員

    4.0
    2019/4/7

    一見ハチャメチャなように見えて、実は直球勝負の芸術家。 彼は、制作が作為的になるのを避けるために思考を短時間で打ち切る一方、時間を置いて繰り返し作品を見直すことで手癖に頼るのも避けるし、信頼する人の意見にも耳を傾ける。 「俺はチャラい人間だから」「考えてもろくなことにならないから」「直感だ!」と、彼の語る言葉はおおらかすぎるし、絵の描き方も破天荒、学生を指導する言葉も感覚的で、まるで友達のノリ。 一見すると、勢いだけで生き延びて来たように見えるこの作家が、実は極めて写実的な絵画も描けるスキルを持ちながら、そこに留まることをよしとせず、新たな荒波に自ら飛び込み続けていることや、写実的な見方や描写の鍛錬も経て来ているからこそ、学生に対して、技巧のレベルでなく、表現者としての姿勢を問い、考えさせるような接し方ができる(それも上から目線ではなく友達のノリで)ことを、監督は映画の進行に伴って少しずつ、かつ巧みな編集で手際よく、観客に見せて行く。 そして、超が付くほど前向きな生き様の背景にある、明るい想い出ばかりではない作家の生家と家族の歴史も。 まるで、少しずつ手品の種明かしをするように。 本編終了後の、舞台上での生トークショーも見て、一層はっきり分かったのですが、この瀬島匠という作家は、間寛平さんのネタ「ワシ、止まると死ぬんや」地で行くような動きっぱなし人間。彼を他人に説明する切り口見つけ出した、前田哲監督の目利きの鋭さも、生半可じゃないです。 

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