馬ありて:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
馬ありて
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馬ありて

2019年11月30日公開、88分、ドキュメンタリー
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北海道、東北を舞台に、モノクロ映像で馬と人間の関りを捉えたドキュメンタリー。時に働き手として、時に家族として、約二千年に渡って続く馬と人間の関係。それが時代の波に飲まれて消えて行く姿と、変わらずに受け継がれる姿を、様々な視点から見つめる。監督、撮影、編集を担当したのは、映画制作団体“六字映画機構”を主宰する笹谷遼平。

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ストーリー

マイナス25度。肌が痛み、息が瞬時に凍りつく。馬たちの汗は蒸気となり、煙のように漂い、やがて体毛と共に凍る。そこでは、馬と人間が厳しい自然の中で黙々と暮らしていた。馬と人間の関係はおよそ二千年と言われる。時には働き手として、時には家族として、今では考えられないほど、馬は人間の生活に欠かせない身近な存在だった。本作では、北日本における馬と人間の営みが時代の波に飲まれて消えて行く姿、またこれからも受け継がれていく姿をモノクロの映像で切り取る。舞台となるのは、北海道帯広市、むかわ町穂別、岩手県遠野市。何百キロもの重りとソリを引く“ばんえい競馬”に挑戦する馬と馬飼い。車が入れない山中で伐採した木材を馬で運び出す“馬搬”の職人。馬の売買で生計を立てる“馬喰”。馬と人の娘の悲恋を描いた民話“オシラサマ”と信仰。馬に対する揺るぎない愛情と仕事の道具としての割り切り。そして、馬の存在そのものを讃えた信心など、馬=自然と対峙する人々の生活から見えるのは、現代人が封じ込めようとしている生々しく厳しい世界であり、自然が織りなす美しい世界。我々人間はかつて、時間や生命の大きな流れ、繋がりに、感謝や畏怖を抱いていた。馬と人間の関係は、同時に自然と人間との関係を表している。急速に変わり行く時代の中で、馬の瞳は我々が失いつつある心をじっと見つめている。

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作品データ

製作年
2019年
製作国
日本
配給
グループ現代
初公開日
2019年11月30日
上映時間
88分
ジャンル
ドキュメンタリー


[c]キネマ旬報社