グラフィックデザイナーの阿部航太が、ブラジルの路上から投げかけられた一つの問いへの答えを追うドキュメンタリー。歪んだ社会に抗いながら、混沌の波を巧みに乗りこなすアーティストたちが彩る街の風景の豊かさを、デザインと文化人類学視点から見つめる。自主上映で好評を博した『グラフィテイロス』(2019)に、約50分の新たな映像を加え再編集した劇場版。
ストーリー
グラフィティアーティストの現地での呼称、グラフィテイロがつぶやく背景に広がるのは、南米一の大都市サン・パウロ。そこには多様なルーツ、カルチャーが混沌とするブラジル特有の都市の姿があった……。東京でグラフィックデザイナーとして活動する阿部航太が、2018年から19年にかけてのブラジル滞在で体感した“街”。そこには歪んだ社会に抗いながら、混沌の波を巧みに乗りこなすグラフィテイロやスケーター、そして街を歩き、座り込み、踊り明かす人々がいた。イリーガルな表現活動から日常生活まで、地続きに営まれるその風景は、私たちが知っている街の姿を痛快に批判しているようでもある……。
スタッフ
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
[c]KOTA ABE
[c]キネマ旬報社