クラウディア・カルディナーレ
Princess Dala
「ティファニーで朝食を」のマーティン・ジュロー製作、「酒とバラの日々」のブレイク・エドワーズが演出、彼と共に「ペティコート作戦」を書いたモーリス・リッチマンが共同でオリジナルシナリオを執筆したコメディ。撮影はフィリップ・ラスロップ、音楽は「ティファニーで朝食を」でアカデミー賞を獲ったヘンリー・マンシーニ、「大脱走」のフェルナンド・カルレが美術を、イブ・サン・ローランが衣裳をそれぞれ担当した。出演者は「山猫」のクラウディア・カルディナーレ、「北京の55日」のデイヴィッド・ニーヴン、「アラスカ魂(1960)」のキャプシーヌ、「喰いついたら放すな」のピーター・セラーズ、「史上最大の作戦」のロバート・ワグナー、TVのフラン・ジェフリーズ、「九月になれば」のブレンダ・デ・バンジーなど。
ダーラ王女(クラウディア・カルディナーレ)は“ピンク・パンサー”という銘の宝石と共にヨーロッパへ亡命した。その頃、ヨーロッパ各都市は宝石泥棒“ファントム”の横行にほとほと手を焼いていた。一方パリのクルーゾー警部(ピーター・セラーズ)は、この事件解決のカギは“ファントム”の手先と思われる女の逮捕にあるとにらんでいた。彼の妻シモーヌ(キャプシーヌ)も同意見だった。アルプスのスキーの殿堂、コルティーナ・ダンペッツォの競技大会の選手の中にチャールズ卿(デイヴィッド・ニーヴン)の顔があった。ここにやって来たクルーゾー警部夫妻。しかし、夫人は夫の留守を見計って隣合わせのチャールズ卿の部屋で愛のシーンを展開する。なんと夫人こそ警部の追っている“ファントム”の手先だったのだ。自らの策略によって、ダーラ王女と近づきになったチャールズ卿だが、そこに卿の甥のジョージが現れ、計画が狂うことに。さらにジョージはシモーヌを誘惑しようとする。一方、王女の持つ宝石のことを聞いたクルーゾー警部は、過去の宝石盗難事件が起こった際に必ず姿を見せるチャールズ卿こそ、“ファントム”であると確信し、逮捕の機会をうかがっていた。ダーラ王女の別荘でのパーティーの日、卿は金庫破りを実行する。が、卿の正体を知ったジョージが、獲物を横取りしようとしていたため、作戦は失敗に終わり、ふたりは逮捕されてしまう。裁判の日、シモーヌとダーラはチャールズとジョージを助けるため、クルーゾー警部を“ファントム”に仕立て上げる画策をしていた。ポケットに入っていた宝石が確たる証拠となり、クルーゾー警部は逮捕されてしまう。無罪放免となったふたりは、シモーヌと共に南アフリカへロマンス旅行に旅立つことにする。クルーゾーが可哀そうと言うシモーヌに、卿曰く「心配するな、再び“ファントム”が盗みを働けば、すぐに釈放されるから」
Princess Dala
Sir Charles
Inspector Jacques Cliuseau
Simone Cliuseau
George
Cousin
Angela
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