台湾の伝説的音響効果技師、フー・ディンイーの半生に迫るドキュメンタリー。様々な道具と技を駆使してあらゆる生の音を作り出す職人、フォーリーアーティストのフーが70本を超える担当作品へ言及。それは、ひとりのスタッフの目を通して見た台湾映画史でもある。劇場公開に先がけ、第30回東京国際映画祭にて『フォーリー・アーティスト』のタイトルで上映。
ストーリー
1952年生まれのフー・ディンイーは、1000本近い映画とドラマに携わってきた台湾の国宝級音響効果技師“フォーリーアーティスト“である。1975年に当時の政府国民党が運営する中央電影公司の技術訓練班からスタートし、アシスタントを経て音響効果アーティストとして一本立ち。ワン・トン監督の『村と爆弾』(1987)、同監督『バナナパラダイス』(1989)、チョウ・チェンズ監督『青春無悔』(1993)で金馬奨録音賞ノミネート、ツァイ・ユエシュン監督「ハーバー・クライシス<湾岸危機>Black & White Episode1」(2012)で金馬奨の音効賞にノミネートされた。2017年には長年の功績を讃える金馬獎の年度台湾傑出映画製作者に選出。そんな台湾映画界の生きるレジェンド、フーの70本を超える担当作品へ言及。それはひとりのスタッフの目を通して見た台湾映画史でもある。さらには音響制作の老巨匠たちや台湾映画のサウンドトラックを制作する伝説的な人物たちが映画の音を取り巻く環境の変化、未来のフォーリーの存在についても語る。
キャスト
スタッフ
監督、脚本、製作
ワン・ワンロー
製作
リー・ジュンリャン
製作総指揮
チェン・ジュアンシン
撮影
カン・チャンリー
音楽
ヤン・ヨンチャン
編集
マオ・シャオイー
サウンドデザイン
ツァオ・ユエンフォン
日本語字幕