アレックス・コード
Cesare
犯罪結社“マフィア”の組織暴力と、その中で潰されていく若者の姿を描いたサスペンス・アクション。製作はノーマン・ローズモンド、監督は「ジャワの東」のバーナード・L・コワルスキー。「大いなる野望」のハロルド・ロビンスの原作をA・J・ラッセルが脚色。撮影はジャック・プリーストリー、音楽はシド・ラミン、編集はフランク・マゾーラ、スチュアート・チェスマーがそれぞれ担当。出演は「さそり暗殺命令」のアレックス・コード、「ダブル・マン」のブリット・エクランド、「大反撃」のパトリック・オニール、その他、バーバラ・マクネアー、ジョセフ・ワイズマン、ジョン・デナー、ティトス・ヴァンデスなど。イーストマンカラー、スタンダード。1969年作品。
金持ちのプレイ・ボーイ、チェザーレ(アレックス・コード)は、いつものように、美女アン(バーバラ・マクネアー)をつれ、カジノに来ていた。その夜、人々が賭けに夢中になっている最中に、1人の男が殺された。一方その頃、シンプソン検事(ジョン・デナー)は、マフィア団員のマテオたちの有罪を立証しようと奔走していた。しかし何日かたったある晩、マテオたちにとって不利な証人である1人の男が、また何者かによって殺されてしまった。そして、その男が殺される直前、その場を、チェザーレの影が一瞬よぎっていた。ベーカー検事補(パトリック・オニール)の監視する中で、国外追放になったマテオとチェザーレは、イタリアのとある寒村で会見した。彼はマテオに昔、恩義を受けたことがあり、そのため、マフィア団の手先として働いていたのだった。そして、恩義は十分に返したはずだ、と言うチェザーレに、マテオはうなずかなかった。そうした折、マフィア団の有罪立証に執念を燃やすベーカーは、自由な捜査を持続するため、検事局を退職していた。帰国後、自分を狙う黒い影に気づいたチェザーレは、腹心トニオ(ティトス・ヴァンデス)から自分の暗殺指令を組織が出したことを聞き、マテオともう一度話し合おうと心に決めた。そして、その連絡を、一番身近な女友達のイリアーナ(ブリット・エクランド)にたのんだ。だが、ベーカーもこの女に目をつけ、彼女を脅迫し始めるのだった。会見の日時はようやく決められたが、マテオは組織のボスから、チェザーレ暗殺の厳命を受けていた、トニオを殺され、アンに紹介された隠れ家をも追われたチェザーレは、ついに会見場所に向けて出発した。また、ベーカーもこの情報をキャッチし、プエト・リコに、チェザーレ達を追って来た。マテオとチェザーレが顔を見合わせた次の瞬間、ライフルの弾丸が、チェザーレの心臓を射抜いていた。その死体を眺めていたマテオも、かけつけて来たベーカーの銃弾を受け、倒れた。2つ死体を見下ろすベーカー。しかし、不気味な組織のライフルは、ベーカーをもその血祭りに供じたのだった。(ブエナ配給*1時間40分)
Cesare
Illeana
Matteo
Ahn_Dessje
Baker
Simpson
Tonio
監督
原作
製作
撮影
音楽
編集
編集
脚色
[c]キネマ旬報社