夜の十二時:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
夜の十二時
夜の十二時
-

夜の十二時

1934年公開、58分
0
-
  • 上映館を探す
評価、レビューが削除されますがよろしいでしょうか?

「異人種の争闘」「餓ゆるアメリカ」のリチャード・バーセルメスが主演する映画で「一日だけの淑女」のデーモン・ラニョンの原作を「世界大洪水」のウォーレン・ダフが脚色し「異人種の争闘」と同じくアラン・クロスランドが監督した。助演者は「異人種の争闘」「舗道の三人女」のアン・ヴォーザークを始めとし「人生の高度計」のヘレン・チャンドラー、舞台用のヘレン・ロウェル、「ワンダー・バー」「彼の第六感」のロバート・バラット、等である。撮影は「ケンネル殺人事件」のウィリアム・リースの担任。

ストーリー

アビゲール・アーズリーの誕生日の祝いの夜、彼女は父の許に勤めている恋人の書記と恋の語らいをしているのを父親に発見された。書記は父親の怒りに触れてその場を追われたものの後刻またアビゲールを訪ねて彼女に馳落を迫ったが、彼女が父を恐れて肯んぜぬので、1人淋しく立去る事になった。そこを再び見つけた父親は彼に向けて発砲した。アビゲールが戸開いた時には恋人は死んでいた。これ以来アビゲールは悲しみの余り、遂に誰とも結婚せずに過す事となったのだが、この事件があってから45年の今日、この町で一番勢力のある賭博の親分はランスであった。彼は外国に旅しての帰り船中でジョーンという娘と恋仲になった。ランスは町へ帰って見ると今までの己れの縄張りをアンジーという男が荒しているので極りをつけに彼の許へ押かけて行った。だがこのアンジーこそはジョーンの父親だと知って、己れの恋は遂にかなわぬものと考えて彼の許を立出でると、そこをアンジーの命を受けた乾分に狙われ、逃げ込んだのがアビゲールの家だった。それからランスとアビゲールとは互いの身の上の話をしたのだが、ランスの話を聞いたアビゲールは是非ともジョーンとの恋をかなえよ、恋こそは至上のものであると説くのであった。そこでランスはアンジーと仲直りする為めに再び彼の許へ赴いた。だがアンジーは娘との結婚話を聞いて憤り、拳銃を出そうとした。だが、それより早くランスの乾分はアンジーを射殺した。ランスが逃れてジョーンの家へ行き一部始終を打明けている時、そこへ警官が踏み込んで彼は捕縛された。ランスはアンジー殺害の嫌疑に問われたのである。そして彼が既に有罪と宣告され様とした時、思いがけずアビゲールが現われてアンジー殺害の時間に彼が彼女の家にいたとの証言をした。そしてその言によりランスの疑いは霽れ、彼がアビゲールと共にその家へ行くと、そこにはジョーンが彼の来るのを待っていた。ランスがアビゲールに偽りの証言をした事を謝すと、彼女はそれは偽りではないと語って時計を指した。時計はアンジーの殺された12時を指していた。ランスが彼女の家を辞去した時もこの時計は12時であった。何故となれば、この時計はアビゲールの恋人が殺された時以来、進むのをやめたからである。(ワーナー・ナショナル支社輸入)

映画レビュー

まだレビューはありません。
レビューを投稿してみませんか?

コラム・インタビュー・イベント

ニュース

作品データ

原題
Midnight Alibi
製作年
1934年
製作国
アメリカ
初公開日
1934年
上映時間
58分
製作会社
ファースト・ナショナル映画


[c]キネマ旬報社