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映画館の感染拡大予防対策と、営業再開の見通しは?全興連が会見「映画館は“3密”ではないとしっかり伝えていきたい」

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映画館の感染拡大予防対策と、営業再開の見通しは?全興連が会見「映画館は“3密”ではないとしっかり伝えていきたい」

施設内の各所における対応策

1.施設内共通
行列や混雑が想定される場所では、できるだけ2メートルを目安に(最低1メートル)の間隔を空けた整列を促す等の工夫を行う。

2.スクリーン内
・十分な座席の間隔の確保(前後左右を空けた席配置、距離を置くことと同等の効果を有する措置等)に努める。
・施設管理者は、各回の上映ごとに、その上映前に、スクリーンのドアノブや手すり等、不特定多数が触れやすい場所の消毒を行う。なお、消毒液は、アルコールや次亜塩素酸ナトリウム溶液等、当該場所に最適なものを用いる(以下、消毒液に関する記載において同じ)。
・施設管理者は、興行場法により定められた各都道府県が求める換気性能が確保できているか確認する。
・施設管理者は、幕間に扉を開放して、スクリーン内の換気を行う。

3.映画館入口
・施設管理者は、映画館の入口に、手指消毒用の消毒液を設置する。消毒液は定期的な交換を行う。

4.チケット窓口
・対面で販売を行う場合、可能な範囲でアクリル板や透明ビニールカーテンを設置し、購買者との間を遮蔽するよう努める。
・現金の取扱いをできるだけ減らすため、オンラインチケットの販売やキャッシュレス決済を推奨する。

5.ロビー、休憩スペース
・人と人との距離をできるだけ2メートルを目安に(最低1メートル)確保するよう努める。
・対面での飲食や会話を回避するよう促す。
・上映前後に、人が滞留しないよう、段階的な出入り等の工夫を行う。
・常時換気を行う。
・テーブル、椅子等の物品の消毒を定期的に行う。
・従事者が使用する際は、入退室の前後に、手洗いや手指消毒を行う。

6.トイレ
・不特定多数が接触する場所は、清掃・消毒を行う。
・トイレの蓋がある場合、蓋を閉めて汚物を流すよう表示する。
・ハンドドライヤーや共通のタオルの使用は行わない。
・液体石鹸や手指消毒用の消毒液を設置し、手洗いや手指消毒を行う。消毒液を設置する場合には、定期的な交換を行う。

7.売店(コンセッション及びグッズ売り場)
・現金の取扱いをできるだけ減らすため、キャッシュレス決済を推奨する。
・トレイ等の消毒を徹底する。
・売店に関わる従業員は、マスク(必要に応じてフェイスガード)の着用と手洗い
を徹底し、飲食施設の利用者も手洗いや手指消毒を行ってから入場する。
・ユニフォームや衣服はこまめに洗濯する。

8.清掃・ゴミの廃棄
・幕間に余裕を持たせ、十分な清掃時間を確保する。
・清掃やゴミの廃棄を行う者は、マスクや手袋の着用を徹底する。
・作業を終えた後は、手洗いや手指消毒を行う。

従事者に関する感染防止策

・施設の管理・運営に必要な最小限度の人数とするなど、ジョブローテーションを工夫する。
・マスク(必要に応じてフェイスガード)着用や手洗いを徹底する。
・ユニフォームや衣服はこまめに洗濯する。
・自宅で検温を行うこととし、発熱がある場合には自宅待機とする。
・施設管理者は、従事者の緊急連絡先や勤務状況を把握する。
・従事者に感染が疑われる場合には、保健所の聞き取りに協力し、必要な情報提供を行う。

来館者に関する感染防止策

<上映前の対策>
1.来館者の把握
・来館前の検温の実施の要請のほか、来館を控えてもらうケースを事前に周知する。
・導入が検討されている接触確認アプリ等を活用する場合、その旨を事前に周知する。

<上映当日の対策>
1.周知・広報
・感染予防のため、来館者に対し以下について周知する。
発熱や咳・咽頭痛等の症状のある方、新型コロナウイルス感染症の陽性と判明した者との濃厚接触がある方、同居家族や身近な知人の感染が疑われる方、過去14日以内に政府から入国制限、入国後の観察期間を必要とされている国・地域等への渡航並びに当該国・地域の在住者との濃厚接触がある方には入場を控えていただく。
咳エチケット、マスク着用、手洗いや手指消毒の推奨
社会的距離の確保の推奨
上映に際しては、スクリーンを活用して来場者に対する感染防止策等の周知・広報を行うことが望ましい。

2.来館者の入場時の対応
以下の場合には、入場の取りやめを要請する。
・来館前に検温を行い、発熱がある場合
・咳、咽頭痛などの症状がある場合
・新型コロナウイルス感染症の陽性と判明した者との濃厚接触がある場合
・同居家族や身近な知人の感染が疑われる場合
・過去14日以内に政府から入国制限、入国後の観察期間を必要とされている国、地域等への渡航並びに当該国・地域の在住者との濃厚接触がある場合

入場時は、混雑しないよう、できるだけ2メートルを目安に(最低1メートル)間隔を空けた整列を促す等の工夫を行う。

3.来館者の感染防止策
・マスク着用及び定期的な手洗いや手指消毒を奨励する。
・場内における大声等での会話の制限を要請する。

4.上映中に感染が疑われる者が発生した場合の対応策
・感染が疑われる者が上映中に発生した場合、速やかに別室へ隔離を行う。
・対応するスタッフは、マスクや手袋の着用を講じた上で対応する。
・速やかに保健所へ連絡し、指示を受ける。

5.来館者の退場時の対応
・退場時は、混雑しないよう、できるだけ2メートルを目安に(最低1メートル)の間隔を空け
た退場を促す等の工夫を行う。

<上映後の対策>
1.保健所との関係
・上映における感染予防対策及び感染の疑いのある者が発生した場合には速やかに連携が図れるよう、所轄の保健所との連絡体制を整える。


取材・文/成田 おり枝

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