TOHOシネマズ池袋に潜入!日本初の音響設備だらけの“サウンド・シアター”で、轟音上映を体感
10番シアターはDolby Atmosを日本初のカスタムスピーカーで導入
立体音響システム「Dolby Atmos」を、日本で初めてカスタムスピーカーで導入したのが10番シアターだ。天井を含めたサラウンドスピーカーもすべて特注、金具のひとつひとつが時間をかけて作られているというから驚きだ。ステージスピーカーは6番シアター同様「カスタム4wayハイコアキシャル」を採用し、音がスクリーン内を縦横無尽に動き回るのが体感でき、臨場感たっぷり。
実際にプロモーション映像を体験すると、暗いシーンで違いがありありと分かる”黒”の表現と奥行き、登場人物の衣擦れの音まで聞こえる立体感のある音など、「Dolby Atmos」にこだわり抜いたカスタムスピーカーの重ねワザで、最大限の効果が発揮されている。SFファンタジーやアニメーション映画などでは、ガッツリと没入感を味わえそうだ。
そのほかの7スクリーンにも、音響や映像設備に、それぞれにこだわりが見られる。スピーカーは広さに合わせてそれぞれにカスタマイズされているし、ソニーのレーザープロジェクターを導入している。
また1番シアター(78席)は、スクリーンの細かい穴がない“セバートソンスクリーン”を採用しているので、クリアで繊細な映像表現ができるという、マニアックなこだわりぶりも映画ファンにはたまらない。
支配人の古澤友広氏によると、「いまは従業員の研修の最終局面を迎えています。新型コロナウイルス感染予防対策でのオペレーションを徹底させ、お客様に安心して映画を鑑賞していただける空間を提供したい」と気を引き締める。
さらに「音響設備も映写機も最先端のものを導入しました。きっと映画ファンの方が喜んでいただけるスペックになっていると思います。今後、“映画を観る”という目的で池袋を訪れる人が一人でも増えてくれたらうれしいです」と語った。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』 とコラボしたポスターも話題を呼んでいるTOHOシネマズ池袋。アニメファンや演劇ファンなどでにぎわい、かねてより文化が成熟している池袋が、ますます映画の街となりそうだ。オープンまであと少しなので、ぜひ“体感”したい映画チェックして、心待ちにしてほしい。
取材・文/山崎伸子