夏と言えば…海!サメ!トンデモな進化を遂げてきた、サメ映画の傑作たち
徐々に暑くなり、ようやく夏らしくなってきたこの頃。やはり夏と言えば海!そして海と言えばサメだ!これまでに映画でもサメがもたらす恐怖は数多く描かれてきた。海の日である7月23日(木・祝)には、そんなサメ映画最新作『海底47m 古代マヤの死の迷宮』も公開されるので、改めてサメ映画の変遷を振り返っていきたい。
『ジョーズ』『ディープ・ブルー』ら正統派な恐怖を描いた傑作たち
“サメ映画”と聞いて最初に思い浮かぶのは、やはりスティーヴン・スピルバーグ監督による『ジョーズ』(75)。平和な海水浴場に突如として現れた巨大な人喰いザメによってもたらされたパニックと、サメを倒そうと立ち向かう人々の姿を、どこからサメが登場するのかというドキドキ感を煽るスリリングな演出で描き、その年一番となる大ヒットを記録。サメ映画の礎を築き、のちにシリーズ化もされた。
そんな『ジョーズ』の後継者とも言える正統派作品が『ディープ・ブルー』(99)だろう。アルツハイマーの薬を作ろうとサメを研究していた海洋の医学施設で、誤った遺伝子操作から巨大で高い知能がもったサメが生まれてしまい…という物語が展開していくこの作品は、『ジョーズ』の築き上げたサメの恐怖を引き継ぎつつも、オリジナリティあふれる設定や期待を裏切るような展開がフレッシュ。殺戮マシーンと化したサメがとにかく怖い!
サメが出てればなんでもOK!?禁断の扉を開いてしまった「シャークネード」シリーズ
これらの作品以外にも、サーフィン中に怪我をし、周囲をサメが遊泳する沖の岩肌に一人取り残された女性が、時間とともに海面が上昇しという絶体絶命の状況の中必死に生きぬこうとする姿を描いた『ロスト・バケーション』(16)など、定期的に傑作が生まれているサメ映画だが、それよりも目立っているのが、とんでもないアイデアを取り入れた作品たちだ。
その代表格がアメリカでテレビ映画として制作された「シャークネード」シリーズ。2013年に1作目が作られたこのシリーズは、シャークとトルネードをかけあわせたタイトルからもわかるように、サメが竜巻に乗って襲いかかってくるというもの。サメ映画の舞台は海に限らないという偉大なる発明を生み出すとやりすぎ感が一部に受け、カルト的な人気から6作にわたって続編が製作された。
新作ごとにストーリーやアイデアは過激になっていき、『シャークネード4』(16)では、シャークネードが原子力発電所の核燃料を飲み込んでニュークリアネードとなったりと、字面だけではなにがなにやら状態に(映像でも訳が分からないが…!)。さらに『シャークネード5』(17)ではアメリカだけでなく全世界に話が拡大し、そしてラストを飾った『シャークネード6』(18)では、ついにタイムトラベルとサメ映画とは到底思えないスケールの物語が展開した。
ビジュアル的にどれだけインパクトを与えられるかという大喜利状態となっているサメ映画界のもう一つの人気作が『シャークネード』の制作会社アサイラムによる「ダブルヘッド・ジョーズ」シリーズだ。作品ごとに、サメの頭の数がどんどん増えていくこのシリーズ、現在は『シックスヘッド・ジョーズ』(18)まで制作されており、この先どこまで増えていくのかが楽しみだ。
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